■まえがき相米慎二が監督した長編映画は全13作。 所謂アイドル映画という企画なのに、役者虐め的な演出。 また妙にアングラな要素を盛り込む。 企画や映画文法からはみ出すところが面白い映画作家だ。 見るうちに気づいたのだが、やけに登場人物が歌を口ずさむ。 また全然必要なさそうな挿入曲が結構な頻度で差し挟まれて、その劇中における意味がわかりづらい。 さらにいえば、劇中で昔の映画をプロジェクタで投影していたりして、妙な感じがする。 ともかくも「引用する」ということに意識的な監督だと思った。 似た感想を持つ人は多いもので、twitterには挿入歌や主題歌への言及が多い。 またSpotifyに、相米慎二監督作の使用楽曲をまとめている人が2名いる。 それらを参照しつつ自分の備忘録としてまとめてみようと思った。 ところで相米慎二、原作ものが多い。 これもまた企画自体が引用で成り立っていると言える。無理すれ