高血圧の背後に潜む原発性アルドステロン症を疑ってください!! 原発性アルドステロン症の特徴は、高血圧患者のうち比較的若年者、治療抵抗性、重症高血圧、急な血圧コントロール不良、低カリウム血症などと、初診時の血漿アルドステロン濃度(PAC)と血漿レニン活性(PRA)の比が、PAC(ng/dL)/PRA>20、PAC(ng/dL)>12かつPRA<1となる症例です。 本態性高血圧患者に比べて、脳卒中や心房細動、左心室肥大など心血管系の合併症を高率に発症することも報告されています。最近ではアルドステロンが心血管系で局所産生され、直接心筋や血管などに作用して線維化を進めることも明らかになっています。 PAは臓器障害のリスクファクターとして認識され、早期の診断・適切な治療が必要です。 原発性アルドステロン症診療の実際 原発性アルドステロン症(Primary Aldosteronism:PA)とは、副腎