オタク的カテゴリーから学術的分野までカバーする才人にして怪人・丸屋九兵衛が、日々流れる世界中のニュースから注目トピックを取り上げ、独自の切り口で解説。人種問題から宗教、音楽、歴史学までジャンルの境界をなぎ倒し、多様化する世界を読むための補助線を引くのだ。 さらば、昭和の大宰相! 過日、しめやかにも大々的に行われたのは、中曽根康弘101歳の大往生を記念した祭りである。 世が世なら、社会主義国家「日本人民民主主義共和国」を率いる日本統一労働党・書記長となっていた――そして、「伝説の反政府ゲリラ」田中角栄と戦っていた――はずの中曽根。だが、曹操が「治世の能臣」と形容されたのにも似て、GHQ支配体制以降の日本に適応した結果、こうなったのだな。 .............................................................. そんな中曽根康弘は、聴く者の魂