検診や人間ドッグなどの尿検査で「尿に血が混じっている」といわれたことがあるでしょうか。見た目でわからなくても、尿に血が混じっていることを「尿潜血」といいます。 尿の通り道(図1)のいずれかに異常があれば、尿潜血「陽性」になる可能性があります。がんも原因になるため、陽性と指摘された方の中には「もしかしたら、がんでは…」と心配される方もおられると思います。 尿検査で尿潜血「陽性」になるのは、男性で受診者の約4%、女性で約12%です。そのうち精密検査(2次検査)で原因が特定されるのは30~40%で す。悪性腫瘍(がんなど)が見つかるのは、さらにその中の2~3%です。これを多いと考えるか少ないと考えるか難しいところですが、やはり尿潜血を指摘さ れたら、一度、くわしい検査を受けていただくことが必要だと思います。 「痛い」検査は減っている 精密検査は泌尿器科、または腎臓内科を受診していただくことになり