自然妊娠とは、医学的に定義されているわけではありませんが、一般に、排卵誘発や人工授精などといった生殖補助医療を利用することなく、自然に妊娠することを意味します。 一般的に、女性の年齢が高くなると、妊孕力(にんようりょく。妊娠する力)は低下します。では、なぜ加齢に伴って妊娠する力が低くなるのでしょうか。その理由を探ってみましょう。 女性の年齢が上がると妊娠しにくくなる主な原因は、加齢とともに卵子の数が減少することに加え、質の低下、つまり卵子自体の老化が起こるからと考えられています。卵子の老化が及ぼす影響はさまざまですが、大きく以下の3つにわけられます。 (1)自然妊娠でも生殖補助医療を利用しても妊娠・出産する割合が低下する (2)流産のリスクが高くなる (3)染色体異常の確率が高くなる 卵子の元になる卵巣中の卵母細胞は、実は女の子が胎児としてお母さんのお腹の中にいるときすでに作られており、