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自閉症育児の検索結果161 - 200 件 / 264件

  • 乗り物酔い 続き | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

    過去の辛い記憶や不安から起こる乗り物酔いを防ごう 苦手な乗り物に共通するのは、過去に気持ち悪くなった経験があること。 現在の乗り物酔いは心因性のものだけ。 乗り物への耐性は、成長によって身に付くと思われる。 未就学期は、全ての乗り物が苦手だった。服用可能な年齢になると、すぐ酔い止め薬を使い始めた。車でも電車でも服用した。近所のスーパーへ行く際に服用しないと気持ち悪くなったので、かなり酔いに弱かったのだと思う。この頃は、振動や密閉など、乗り物酔いの要因は乗り物そのものだった。 小学校に入学した後も酔い止め薬は欠かせなかったが、少しずつ酔いに強くなっているように感じた。慣れとお出かけ自体の楽しさによって酔いにくくなった。身体が大きくなったので、車では助手席に座らせた。服薬なしでも出かけられる行き先が少しずつ増えた。 順調に克服出来ていたのだが、2年ほど前に電車がダメになった。通院時に利用した在

    • 自閉症初日 ~前編~ | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

      自閉症に気付けたのは、こだわりが強かったから。辛かったけれど、早めに判ってよかった 我が家は神奈川県横浜市に居を構えている。横浜市にはかなり高度な療育を行うことが出来る某施設がある。3歳児検診の結果を元に、某施設で長男を診ていただくことになった。妻、長男、私と産まれて間もない次男を抱っこして療育施設へ向かった。当時、長男の発育に不安を感じていたので、自閉症の知識はそれなりに仕入れていた。ただ、実際に療育を行なっている施設へ行くのは初だった。スペースや日課が、子どもたちに理解しやすいよう「構造化」されていることがとても印象に残った。 長男の様子を少し診て、応対して下さった先生は自閉症スペクトラムだとおっしゃった。しかもかなり、自閉度が高い(濃い、というのか)とも言い、ある程度知見があればすぐ分かる程長男の自閉症は強くはっきり現れているのだと付け加えられた。正直なところ、覚悟はしていた。驚きは

      • 家庭菜園 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

        コロナ禍の外出自粛で、遊びには出ないようにしている。外出は、スーパーや近所に留めている。 数少ないお出かけ先の一つがホームセンターだ。連休にやることが何も無いので、庭の雑草を取り、野菜を植えることにした。 野菜用の土を入れ、買って来た苗を植える。 今年は、ナス、ピーマン、トマト、ゴーヤを植えた。まだスペースがあるので、連休中にもう一度ホームセンターへ行って、苗を買いたい。 長男は、土を掘り、苗を植え、土をかけ、水をあげる手伝いをしてくれた。これらの野菜が食卓に並ぶ日を楽しみにしている。

          家庭菜園 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
        • お薦め書籍 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

          実際に購入して読んだ本の中で、「感銘を受けた」、あるいは「我が家で実践を試みたこと」が書かれている書籍を紹介します。 はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子供に 佐々木正美/福音館書店 自閉症児に限らず子育て全般について書かれており,妻は次男の子育てで気をつけるべきポイントを学んでいる。妻は佐々木先生の育児理論に全幅の信頼を置いている。 自閉症の当事者家庭だけでなく、健常児の親にも読んでほしいと思う本だった。 発達障害の子の立ち直り力 「レジリエンス」を育てる本 藤野博/日戸由刈 自閉症児には上手くいかないことがたくさんある。困難に直面した時、自己肯定感を失わず、挑戦意欲を保ち続けることの大切さが書かれています。「人を頼り成功する体験」を積み重ねる、その為に必要な生活習慣や人への頼り方がイラストを交えて書かれている為、とても読みやすい。 日戸先生は、我が家が利用する療育施設で講座を担

            お薦め書籍 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
          • 痛みに鈍感 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

            自閉症児の痛覚は敏感?敏感? 長男が二段ベッドから落ちて、肋骨を痛めてしまった。 予想以上に大きなダメージがあったのだが、本人の言動や表情からはそれを読み取ることができなかった。 発生当日 長男は二段ベッドの上段に寝ている。先日、寝起きに梯子を踏み外し、下へ落ちてしまった。落ちた勢いで倒れ、脇腹をぶつけてしまった。脇腹ではなく腰を押さえてうめき声を上げている。涙目だが、ないてはおらず、堪えている。朝の日課であるテレビを見たいので、痛みを我慢しながらリビングへ降りていった。落ちた際の音が大きかったので、心配する我々。長男は辛そうな顔をしているが、いつも通りテレビを見ていた。痛みがおさまったようなので登校した。 学校では頑張っていたが、終始患部を気にしていて、元気がなかったようだ。午後一番で早退することになった。家へ帰った後、即昼寝。起きた後はテレビやゲームをして過ごした。 次の日 長男が「病

              痛みに鈍感 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
            • いいことばかりじゃない 悪いことばかりでもない | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

              ブルーハーツ Train-Trainの一節だ。 記憶に残るのは、概ね「いやなこと」。よかったことは余程のものでなければ、すぐに忘れてしまう。だから、「悪いことばかりだ」と思ってしまう。実際にはそこまで「悪いことばかりでもない」のではないだろうか。 個々人の感じ方による要素が大きいが、私はいいことよりも悪いことの方が多いと思っている。ただ、その割合は1:9や2:8ではなく、「やや悪いことが上回る」程度だと思う。 2:1:7 悪いことが2、いいことが1、どちらでもないことが7。実際の割合はこんなものではないだろうか? 楽しく生きるコツは、この7を楽しいものだと思うことだと思っている。基本マイナス思考の私は、その術を知らない。残りの人生で、その術を見つけたい。そして、行く行くは悪いことの2も減らしたい。 プラス思考がいいとは決して思わない。ただ、楽しいと感じることが多い方が幸せだろう。自分にとっ

                いいことばかりじゃない 悪いことばかりでもない | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
              • もうすぐゴールデンウィーク | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                毎年長男が不安定になる春が嫌いだったが、今年度はすこぶる安定している。クラスでは終始リラックスしていて、冗談を言う余裕もあるようだ。最高学年のお兄さんらしく、先生の手間を取らせることなく、下級生に優しく接することができていると聞く。 早いもので4月は来週で終わる。もうすぐ連休に突入する。 本来は有り難いはずの連休だが、我が家では長年頭痛の種だった。不安定ながらなじみ始めた4月の状況が、連休でリセットされるからだ。 更に、コロナ以前は運動会が5月末に開催されていたので、連休明けから運動会の練習が本格化する。 これらにより、毎年安心できるのは6月を迎える頃というのが通例だった。 運動会の開催が秋に替わり、長男が新学期に慣れてくれた。今年のゴールデンウィークは、不安を抱えることなく楽しむことができそうだ。 もっとも、コロナ禍で出かけられる場所はないので、家でゲームをして過ごすことになるだろう。緊

                  もうすぐゴールデンウィーク | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                • 宿泊合宿、惜しくも参加できず | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                  昨日〜今日にかけて、長男の学年は宿泊合宿へ出ている。長男は参加せず、学年で一人だけ学校に残り、支援級で勉強をしている。 2つ返事で「行かない」と言うと思ったのだが、長男は最後まで行くかどうか悩んでいた。紆余曲折あった。参加する選択肢を検討している時点で、信じられない進歩だ。コロナ禍の変更がなければ、参加できたかもしれない。 今回、ごくごく個人的なこのイベントの残念話を書くことで、長男を褒めるポイントを見定めようと思う。 ・・・オーディエンスの了承を得られたようなので(?)、話を進める。 今年度の宿泊合宿の変更に対し、長男がどこまで許容することができたのか、激闘の記録である。 今年度はコロナで大幅な予定変更。変更点と長男の葛藤 コロナ対応で日程変更 例年と実施時期が違った。ただ、運動会や他の行事で日程変更慣れしているので、これは簡単にクリアできた。 宿泊合宿の行き先が変わった 例年のコースか

                    宿泊合宿、惜しくも参加できず | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                  • “生きる意味“なんて、多分ない | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                    自分は何のために生きているのか 自分は何を成すために生まれてきたのか 人間なら誰でも一度は考えることだ。この問いに答えはない。『自分はちっぽけな存在だ。こんなことをするために生きているのか?』と思い悩む。古今東西、皆この答えを探す為に、もがき苦しむ。神経質だったり、感受性が高い人はより悩んで、出ない答えを出そうともがき苦しむ。 私は、人間に生きる意味はあるか、と問われたら、 『そんなものはない』 と思うことにしている。 生物にとって、生きる意味は 子孫を残すこと。 人間は他の生物にはない高い知能を持っているが、これ以上のものを背負ってはいない。無論、人間のみが神の啓示のようなものは受けていたりもしない。 むしろ、個々の人間が、何かしら生きる意味や価値を背負って生きていると考えること自体、 自惚れが過ぎる考え方なのではないか。 仮に、仕事が生き甲斐の一つだと仮定して、生きる意味を『仕事を通じ

                      “生きる意味“なんて、多分ない | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                    • 悪夢 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                      怖い夢、嫌な夢、平均的にはどのぐらいのスパンで見るのだろう。起床後私が覚えている夢の大半は、悪夢だ。 人を殺す夢、宇宙人の侵略を受けて人類が絶滅しかけている夢、自分を殺そうとする追跡者から逃げる夢、命をかけて心理戦を戦う夢。 私の夢の特徴として、体が以上に重くなり自由に動けないことが多い。また、夢から目覚めたらまだ夢の中、その夢から覚めたら夢の中、というようなややこしい設定も多い。起きてから『話がよく練られた夢だなー』と感心することが多い。 次男も悪夢をよく見るという。お友達に酷いことをされたり、楽しみにしているイベントが取りやめになる等、身近な設定の夢が多いようだ。好きなアニメの影響で、妖怪やゾンビがよく出てくるらしい。 妻の夢は、約束を忘れてしまう、子どもの迎えを忘れた、お迎えに間に合わない、等の夢が多いらしい。私や次男と比べると、設定がつまらない。 自閉症の長男は悪夢をほとんど見ない

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                      • サンタクロース 信じる力 サンタクロース 信じる力 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                        クリスマスの準備が着々と進んでいる。ケーキの予約を済ませ、プレゼントの用意も完了した。昨年からイヴの晩御飯がロースト手羽チキンになった。それまでの定番メニューはハンバーグだったが、太りにくい食材のチキンを好んでくれるのはいい傾向だ。 さて、子どもは何歳までサンタクロースを信じてくれるのだろうか。自閉症の長男は、小学校高学年にも関わらず、サンタクロースへの疑念が一切ない。フィンランド発のニュース映像で取り上げられるサンタが、毎年ウチにやってくると信じている。お友達にサンタのネガキャン話をされることがないので、長男は何歳まででもサンタを信じられそうだ。 一方、小学校低学年の次男は、すこし疑いの念を抱き始めている。一晩で世界中の子どもたちにプレゼントを配る作業の不可能さ、施錠された家に入ることができる謎、少しずつ疑問を感じ始めている。次男にサンタを信じてもらうために、我が家独自のローカル設定に組

                          サンタクロース 信じる力 サンタクロース 信じる力 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                        • 苦しい時は 苦しくないことを一つみつける | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                          フツーに生きていても苦しいことばかりだ。忙しい時、追い込まれている時は言わずもがなだ。 バファリンの半分は優しさでできているが、人生の大半は苦しみでできていると思う。 うつ状態の時は、灯りのないトンネルの中にいるかごとく、人生真っ暗に感じる。 楽しいことが何もない。 辛いことしかない。 この先もずっとそうだ。 そうに決まっている。 ・・・負のループに陥ってしまう。 物事を悪い方に考え、悩めば悩むほど出口を探せなくなる。 そんな時は、まず足元の小さな灯りを探そう。 無理繰りでも、楽しいことを一つだけ探してみる 難しければ 辛くないことを探してみる。一つでいいから 100個のうち100個すべてがダメ、ということはまずないだろう。すべてが辛いということは、さすがにないはずだ。 見つけることが難しければ、仕事が休みの日のことを考えるだけでもいい。 楽しいこと、ないし、辛くないことを掘り下げ、 具体

                            苦しい時は 苦しくないことを一つみつける | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                          • 自閉症育児中の母親の不安【息子の発達障害に気が付いた時のことや違和感についても詳しく紹介!】 - 自閉症児ハチの育児ブログ

                            私の息子のハチは自閉症です。 ハチの母親である私は、ハチが生後2ヶ月の時に「この子は絶対に自閉症だ!」と確信しました。 当ブログでは「自閉症の特徴」や「自閉症の困り事を解決する方法」を中心に載せていますが、今回の記事では少し視点を変えて「自閉症育児中の母親の心情」や「どのように子供の障害に気が付いたか」を詳しく紹介していきます。もちろん自閉症育児に役立つ情報にも載せています! こちらのページはこのような方にオススメです⬇

                            • 神頼みの危険性 続編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                              神様にすがりたくなる程 自閉症は辛い 宗教も民間療法も効果は不確定だ。もしそれらで救済されるなら、世界中の自閉症児とその家族数千万人が苦しさから解放されている。 簡単に救ってもらえるものではないということなのだろう。 私自身は無宗教・無神論者だが、宗教自体を否定するつもりはない。 信仰心は、人間が生きていく上である程度必要なものだろう。 ただ、強引な勧誘やお布施を要求してくる厄介なものがある。 あやしげな民間療法とあわせ、私が知っている範囲で怖いと感じたエピソードを3つ紹介する。 療育施設に掲示されている注意書き 我が家が利用している療育施設のフリースペースにこんな注意書きが掲示されていた。 「声をかけ宗教の勧誘をする人がいます、利用者の方は十分注意して下さい」 施設の利用者は、障がい者とその家族だ。身体・知的、重度・軽度、障がいの違いはあれど皆困りごとを抱えている。 苦しい、辛い、今の生

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                              • ルール破りについて | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                長男は、本人が納得して設定したルールなら、しっかり守ることができる。進学や就業において大事なことなので、これからも継続してほしい習慣だ。家で遊ぶ際にもルールを設けている。ただ、最近、ルール破りが多発して困っている。 今のところルールを破ってしまうのは家遊びの時、ゲームと動画の設定時間を守らないケースだ。ウチでは。1日あたりの時間を決めタイマーでカウントしている。最近この約束を守れないことが多くある。タイマーが鳴った後もこれらがやめられない、タイマーをこっそり止めてしまうなど、このケースにおいてのみ約束破りが発生する。長男はリビングのソファーでゲームや動画を楽しむのだが、親がリビングにいない時約束を守ってもらえないことが多い。 ルールに縛られない、誤魔化すために頭を働かせる、そもそも健常児は頭を使ってルール破りの策を練る。約束を守ってくれないことは、一概に悪いことではないのかもしれない。ただ

                                  ルール破りについて | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                • ホームセンターは楽しさがいっぱい | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                  今週から約2週間の春休み。長くはないが短くはない。家でダラダラ過ごしてしまわないように、親が目配りをしなければならない。 コロナ感染対策で外出はセーブせざるを得ない。先週末、家族全員でホームセンターへ行った。子どもを連れて行っても問題ないと判断している数少ない出かけ先だ。木材売り場にクラフトコーナーがあり、手製の表札を作れるキットがあった。ウチで飼っているハムスターの表札を作ることになった。表札に使うボードと木材を切って作った文字を選ぶ。ウチのハムスターの名前は「ハムちゃん」。カタカナとアルファベットで迷い、アルファベットを選択した。 H A M ち ゃ ん 計6文字。これをボンドでボードに貼り付ける。長男は細かな作業が苦手なので、ボンドをつける作業は次男に担当してもらった。 ゲージの前に飾ると、とてもいい感じだ。子どもたちは喜んでくれた。 ゲージのご主人に出てきていただいて記念撮影。 ご

                                    ホームセンターは楽しさがいっぱい | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                  • 頑張らないという選択肢 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                    向上心を持ちながら生きることは辛い。前向きで心の強い人以外、出来ない芸当だと思っている。私にはとても出来ない。周囲を見回すと、皆自己研鑽に努め、高い意識を持って仕事をしているように見えてしまう。私は無理に追いかけないことで、心の摩耗を防ごうと思う。 最初から「頑張らない」ことを固く誓う。 生物の使命は、次代に遺伝子を残すことだ。人間の生活で言えば、子どもを産み、大人になるまで育て上げることで、生物としての使命は終わる。 私の場合、子どもは既にいる。残りの責務は育てるだけ。生活できるだけのお金があればいい。高額な塾や留学など、高望みさえしなければなんとかなる。私の所得が生業で増えなくても、深夜のアルバイトで補うことは出来る(会社が認めてくれる必要はあるが)。もし会社が倒産したり解雇されたとしても、家族を食わせるだけなら何とかなる。 割り切ってしまえば、日々のプレッシャーは大幅に緩和される。解

                                      頑張らないという選択肢 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                    • 授業参観 後編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                      子どもたちが通う小学校の授業参観に参加した。私は6年目にして初めて、授業参観に参加することができた。長男の頑張る姿を見ることができる。当日を楽しみにしていた。 授業参観当日の朝、長男に気負いや不安の様子は無く、普段と変わらない様子だった。午前中、長男の学校での様子も安定していたという。私は午前のみ在宅勤務で、午後は半日休を取得した。おそらく、長男よりも私の方がドキドキしていたのではないかと思う。 支援級の教室に着いたのは授業参観前の休み時間。準備を手伝う長男と授業の前に会ってしまったが、長男は嫌がる様子はなかった。 長男は、この日の日直だった。最年長らしく、ハキハキと挨拶をしていた。授業は、遊びでコミュニケーションを深めるというグループワークだった。予めiPadに保存した自己紹介カードを使って、各自自分の人となりを説明する。新一年生や下級生の中には普段と違う教室の雰囲気に落ち着かず、上手く

                                        授業参観 後編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                      • 横浜Fマリノス(1) | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                        長男よ、一緒にサッカーを観ないか? 自閉症の長男は、基本テレビ番組をオンタイムで見ない。最近は、オンタイムの視聴を気にしなくなったが、以前は極度に嫌っていた。何が画面に映るか分からないからだと思う。長男の成長によって解消されたが、このこだわりは自閉症あるあるらしい。 長男はオンタイムのテレビを嫌がらなくなったが、予測ができないことはやはり苦手だ。その意味で、スポーツ中継は長男が好む条件から最も遠い。 以前新横浜に住んでいたので、マリノスは認知している(と思う)。サッカーというスポーツは知っている。 好材料はある。 長男はサッカーが好きで、学校でサッカーボールを蹴って遊んでいる サッカーは楽しい遊びであって、観て楽しむものではない、と長男は思っているだろう。サッカー観戦は、興味が湧くものとして認知されていない。ボールを蹴る楽しさが失われないように、サッカーにいいイメージを持たせ続けたいと思っ

                                          横浜Fマリノス(1) | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                        • 24時間テレビと自閉症 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                          24時間テレビは自閉症を取り扱わない? 24時間テレビに物申す 自閉症を取り扱って 世間では毎年悪く言われている、日本テレビの24時間テレビ。今年はコロナ対応のため、武道館は無観客、マラソンも私有地を周るなど、変更を余儀なくされていた。今年は「そもそもやる必要があるのか?」という声かかなりあったようだ。ただでさえ、毎年のように「偽善だ」「茶番だ」と厳しい言葉を投げかけられるこの番組、今年はかなり頭を悩ませたのではないかと思う。 番組の反対派は多そうな感じがするが、私は堂々とやればいいと思っている賛成派だ。相当額の募金を集めることができている時点で、存在意義はあると思う。障がい者ポルノだと言われる批判に対しては、「障がい者はこんなことで困っている」「できないことがあって困っているということを理解する」という点で意義があると思う。マラソンの意義はよく分からないが、チャリティーという概念があまり

                                            24時間テレビと自閉症 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                          • 二段ベッド 続編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                            前回のあらすじ 念願の二段ベッドを購入。当初考えていた寝方(フォーメーション)は、身体の大きい長男が下段、次男が上段だった。どこで寝るかに関して、兄弟にあまり根回しをしていなかった。いざ今晩から二段ベッドで寝るとなった時、フォーメーションに対し兄弟2人からノーと返答された。急遽案を練り直す。ベストなフォーメーションはどうなるのか。 気に入って寝ています。二段ベッドを買ってよかった 寝る場所は全部で4か所。ベッドの上段(①)、下段(②)、二段ベッドに隣り合っている布団・シングル(③)、その隣に敷かれた布団・クイーン(④)だ。まず最初に決めるべきは、①で寝る人。子どもたちの一位指名は①。長男は二段ベッドなら①も②も魅力的だと思っているようだが、次男は①の一本釣りを狙っている。長男は上段①を次男に譲ってもいいと言っているが、問題がある。それは次男の寝相、彼はとにかく寝相が悪い。上段①に寝ると、落

                                              二段ベッド 続編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                            • 空気を読む 前編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                              出来ない人からすれば、超能力に近いこの能力。自閉症の人は空気を読むことが苦手だ。 空気を読む その場の雰囲気を察すること、暗黙のうちに要求されていることを把握して履行すること、などを意味する表現。 Weblioより引用 日本で生きていく上で、空気を読む能力はは必要不可欠だ。空気を読めなければ、円滑な人間関係を構築出来ない。仕事で支障をきたす。日本人であれば、成長の過程において皆自然に習得する能力だという。 自閉症児はこれが苦手で、その概念自体が理解できない。グレーゾーンの人の困りごとの代表事例だ。私も空気を読むことが苦手だ。苦手を自覚しているので、神経を研ぎ澄ませて読み取る努力をしている。「空気を読むべき場面だなぁ」と思ったら、動かない喋らないを心掛け、“ボロがでない“ように腐心する。集中すれば、おおよそ空気を読むことは出来る。練習の賜物だ。それでもたまにポカをしてしまう。苦労なく空気が読

                                                空気を読む 前編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                              • ハムスターを愛でるブーム | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                ウチではゴールデンハムスターを飼っている。名前は「ハムちゃん」、一歳のオス。マスコット的な存在のハムちゃんを皆で可愛がっているのだが、夜行性なので接点が少ない。早寝習慣の子ども達は、なかなか可愛がれるタイミングがない。 ハムスター長生きの秘訣は、野菜類を食べさせることだと聞き、野菜をあげることにした。いつものペレット餌に加え、ニンジンやキャベツを与えている。そうすると、野菜欲しさにハムちゃんが早起きするようになった。子ども達が寝る前にハムちゃんが起きてきてくれることが増えた。 手のひらの上で野菜をムシャムシャ食べるハムスターはかわいい。子ども達は改めてハムちゃんへの愛情を強めてくれている。 キャベツを食べるハム氏 ニンジンが一番好きなようだ。 昨日初めてリンゴをあげてみた。頬袋に押し込み、ハム氏はフグのような面構えになった。 親バカ全開でハムちゃんのギャラリーを設けております。宜しければご

                                                  ハムスターを愛でるブーム | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                • 春は心労の季節 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                  桜が咲き、暖かい日が増えた。春がやって来た。 慣れ親しんだ学年が終わり、生活リズムが不安定になる休みをはさみ、新学期がやってくる。春は過ごしやすく気持ちのいい季節だが、我が家では心労の多い苦手な季節だ。 長期の休み新しいクラス(普通級の)クラスが変わる上級生が卒業する一年生が新たに加わる寒暖差で体調を崩しやすいGW明けから運動会の練習が始まる ※新年度の運動会は、コロナ対応で秋に変わった。一つ気がかりは減った 春は長男のペースを乱し、ストレスを感じる機会が多くある。昨年はコロナでかなりイレギュラーだったので、通常の新年度の過ごし方ではなかった。幸いなことに、長男は昨年バタバタしたコロナ禍の新年度を上手く対応してくれた。 2年ぶりに通常の新年度を迎える。上手く対応してくれるだろうか。親の心が休まらない季節がやってきた。春は好きじゃない。春の到来を喜べるようになる日は訪れるのだろうか。

                                                    春は心労の季節 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                  • 野生の能力 体内時計 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                    我が家ではゴールデンハムスターを飼育している。名前はハムちゃん、1才のオスだ。ハムスターを長生きさせる飼育の秘訣は。野菜を食べさせることである、と最近見聞きした。通常のペレット餌を減らし、代わりにニンジンやキャベツを与えている。 初回、子どもたちを寝かしつけ終わった21時頃に野菜餌をあげた。すると次の日、ハムちゃんは21時頃に寝床から出てきて野菜をおねだりした。ハムちゃんはお寝坊さんで、普段なら我々が就寝する22〜23時まで寝ている。しかし、野菜を与えて以降は21時頃に起き、餌が欲しいアピールをする。ハムスターは時間の感覚が分からない。屋内飼育なので、明るさから時間を読むことは出来ない。当然時計は読めない。なぜ決まった時刻に野菜のおねだりができるのだろう。 時計がないのに時間感覚を掴めるなんて、不思議だなぁ。野生の力だなぁ、と思っていた。ただ、ウチにはこの能力を持っている“人“がいる。自閉

                                                      野生の能力 体内時計 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                    • 音感 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                      「視覚的記憶力」に続き、新たなスペック「音感」獲得か? 自閉症の長男に、私たちの知らない能力が備わっていたかもしれない、というお話。 音楽の授業で、トーンチャイムを使って音階当てクイズをしたという。 (ちなみにトーンチャイムとは、こんな楽器) 長男は、すべての音階を当てることが出来たという。 家にはピアノなどの楽器はなく、そもそもスケール(ドレミファソラシド)を知らない。 音楽の習い事は当然やっていない。 難易度を知りたいので、スマホのアプリを使って私が音階当てをやってみたが、結構難しい。 長男はリコーダーもピアニカもほとんどやっていない。 スケールを知らない長男が、なんで当てることができたのだろう。不思議だ。 ”自閉症”スペース”絶対音感”で検索すると、結構色々な記事がヒットする。 絶対音感というと、ちょっと特殊能力の感が強すぎて、長男のそれとは違うような気がするが、 目の良さに加えて耳

                                                        音感 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                      • クリスマス | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                        一大イベントのクリスマス(イヴ)が無事に終了した。我が家は毎年クリスマスを家で過ごすので、コロナ禍の影響を受けることがなかった。昨年のプレゼントは任天堂スイッチで一年間フル稼働だった。ゲームの面白さをこの一年で覚えたので、今年のプレゼントは任天堂スイッチのソフトに決まった。 ウチの子どもたちは、食の好みがかなり違うので、長男の分と次男の分、場合によっては親の分と分けて食事の準備をすることがあり、とても手間だった。クリスマスディナーもそうだった。その為、毎年準備が大変だった。自閉症の長男は、今年一年で色々なメニューに挑戦し、食べられるものを増やすことができた。今年初めて、家族4人全員が同じメニューのディナーを楽しむことができるクリスマスイヴを迎えることができた。メインディッシュのローストチキンを皆で食べることができた。子どもが成長してくれると、親の準備がとても楽になる。成長してくれたことに感

                                                          クリスマス | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                        • 自閉症児の兄弟児 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                          兄弟児のケアも大事です。 曲がって成長してしまうリスクがある一方、 自閉症児の兄弟を持つことで成長することもあります。 我が家の兄弟児は後者の萌芽を感じます。 我が家の事例を紹介します。 自閉症の長男は、小学校高学年。同学年の子に比べれば出来ることは少ないが、着実に成長してくれている。次男は3歳下の低学年。長男の発達状況を加味すると、二人は大体”同級生”か次男がやや”お兄さん”になる。次男は、未就学の頃からわがままをいうことが少なく、自分のことは自分でやるマインドを持っている。年相応の甘えを見せないことに不安を感じた時期もあったが、妻がわがままを言える環境を上手くつくり、”ガス抜き”はうまくいっている。 次男は、幼稚園の時分から、自分の兄が周りの子と違うことをなんとなく感じていた。長男が小学校へ進学して支援学級に在籍していること、その小学校に自分が進学したことで、明確に”理解”した。しかし

                                                            自閉症児の兄弟児 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                          • オリンピックってやるの?今年はプールに入れるの? | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                            長男からこのように質問された。長男からオリンピックに関する質問をされるとは思っていなかった。唐突だったので驚いた。 おそらく、クラスで友達が話していた内容を覚えていたのだろう。この「プール」とは、近所にあるプールのことだ。昨年はコロナ禍で営業中止だった。そのお友達がオリンピックの話をした後、「プールは営業するのかな?」と話していたのを覚えていたのだろう。 ウチの子どもたちにとって、夏欠かせないものがプールだ。昨年はこのプールが営業していなかったので、大きめのビニールプールを購入し、駐車場に設営した。ビニールシートで目隠しまでして遊び場所をつくった。毎週末このビニールプールで楽しく遊んだが、物足りなかったようだ。今年のプール営業を心待ちにしている。 直近のニュースによると、近場の海水浴場の中には営業を決めたところもあるようだ。子どもたちが好きな横須賀市の長浜海岸は解説されるという。夏休みの運

                                                              オリンピックってやるの?今年はプールに入れるの? | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                            • 【自閉症育児で気をつけていること・失敗は失敗のもと】関わり方のコツを紹介!

                                                              せいくん 子育て中の心にそっと寄り添うブログ。 発達障害をもっと分かりやすく紹介。 せいくんは小学4年生、特別支援学校に通う三兄弟末っ子。 重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症。(ASD) 発語なし、偏食、感覚過敏。 小さな身体で一生懸命生きています。ちょっとイケメン。 障害児の生活や支援学校、効果のあった療育グッズを紹介。 自閉症スペクトラムの診断を受けてからたくさんの本を読み、障害児と関わる保育士さんと情報共有してきました。 その経験から、障害児子育て中の我が家で気を付けていることを7つ紹介します。 行動がわがままではない事を意識する健常者である家族の生活に、息子に無理に合わせてもらうのではなく、息子の特性に家族が寄り添い、行動を理解するようにしています。 例えば 騒がしい声や赤ちゃんの泣き声が聞こえるお店での外食は、感覚過敏のある自閉症の息子にとって辛いものです。 そのため、みんなが

                                                                【自閉症育児で気をつけていること・失敗は失敗のもと】関わり方のコツを紹介!
                                                              • 長男の独特なテレビ視聴方法 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                面白い場面をリピート視聴 見たいのは、好きなコンテンツではなく、好きなコンテンツのお気に入りのシーン 長男が見たことのないバラエティー番組を録画することが増えた。番宣を見て面白そうな番組を見つけると録画予約する。最近では、今まで見たことのない「イッテQ」や「世界まる見えテレビ特捜部」を録画していた。一方で、昔から何度も見続けているコンテンツもある。主にアニメだ。こちらについては定型の視聴方法がある。気に入った場面だけを視聴するのだ。 昔録画したアニメ、例えばドラえもんやおさるのジョージ、おしりたんていなどを見ることがある。最近見てないのに、ある日思い出したように見始める。ただ、見方は独特だ。気に入った話しか見ない。何十話録画しているアニメであっても、見るのは気に入った話のみだ。見ていない話はずっと見ない。しかも、その気にいった話も、好きシーンをセレクトしてみる。リモコンの15秒早送り•10

                                                                  長男の独特なテレビ視聴方法 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                • 健常者との埋められぬ差 前編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                  どれだけ努力しても健常者との差は完全には埋められない。 ただ、健常者が努力してもできないことが容易に出来る。 出来ないことではなく出来ることで勝負だ。 長男は自閉症児だが、私も薄目ではあるが自閉症(アスペルガー)の因子を持っている。私に自閉傾向があると判ったのは数年前のこと。私は小さい頃から、人生の中で多くのことに躓き、自己流の対処方向を編み出したやりくりしてきた。努力でなんとかしてきたタイプだ。多くの失敗をして傷をつくり、心がボロボロになったが、生きる術を身努力してにつけて、今日に至る。 私事だが、ある程度の経験と観察によって、大半の場面で空気を読むことが出来る。周囲の雰囲気、表情、声のトーンと過去の経験から「何をしてはいけないのか」推し量ることは出来る。ジャブのように言葉をいくつか投げ掛ければ、ヨイショや実現性のない約束かどうか分かる。大半のことは健常者と同じようにこなせる。 ただ、完

                                                                    健常者との埋められぬ差 前編 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                  • 児童相談所 苦闘の歴史 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                    児童相談所 市町村と適切な役割分担・連携を図りつつ、子どもに関する家庭その他からの相談に応じ、子どもが有する問題又は子どもの真のニ-ズ、子どもの置かれた環境の状況等を的確に捉え、個々の子どもや家庭に最も効果的な援助を行い、もって子どもの福祉を図るとともに、その権利を擁護することを主たる目的として (中略) 設置される行政機関である。 厚生労働省HP 特別児童扶養手当と療育手帳の更新にあたり、児童相談所の判定を受けた。 今朝、学校を休ませた長男を連れて児童相談所へ行った。 朝一番で児童相談所へ行き、10~20分で済ませることができた。 おかげで妻は仕事へ行くことができた。 児童相談所は比較的近場にある。すぐに行くことができるロケーションなのだが、数年前はかなり苦労して長男を連れて行った。 本当に大変だった。 初めて児童相談所へ行ったのは、今の家に引っ越した5年前。小学校入学して間もない頃だっ

                                                                      児童相談所 苦闘の歴史 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                    • メガネデビュー | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                      祝メガネデビュー お気に入りのメガネをつくることができました、 親が気付かないうちに、長男は近視になってしまった。目を酷使する生活スタイルにより、視力が下がっていることを、つい最近知った。ちゃんも検眼できるようになったのは去年から今年にかけてなので、気付くきっかけすらなかった。 眼科で二回の視力測定を行い、視力が確実に下がっていること、測定した視力が正しいこと、つくるメガネの度数を確認した。 週末、長男を連れて眼鏡店へ行った。 フレーム選び ここ1〜2週間、長男に『かっこいいメガネをつくろうね』と言い続けていた。その甲斐あって、長男はメガネを好意的に捉えてくれている。普段、ショッピングモールで服屋に立ち寄ることを許してくれず、終わり時刻が読みづらいので、長男はショッピングが嫌いであり苦手だ。そんな長男が、前のめりでメガネを選ぶ気満々になってくれている。大好きな“あつまれどうぶつの森“で、ア

                                                                        メガネデビュー | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                      • もし人類がみな自閉症だったら(後編) | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                        健常=定型発達“障害“として捉えた皮肉がベースの話 自閉症の人の基本スタンスは、自分は自分、他人は他人。他者と自分を、上か下か、優か劣か、強か弱か、富か貧か比べない。いい意味でも悪い意味でも自分中心なのだ。 前回投稿した前編では、その特徴を幾つか挙げて、彼らの重要視する考え方をベースにした世界を書いた。 この架空の話にはモデルがあり、アメリカのAutism Network Internationalという自閉症団体が『健常者の持つ“異常な“側面』をシニカルに表した話をベースにしている。 自閉症の特性を持たない状態を“定型発達“という架空の障害と定義して、定型発達がどのような障害であるかを表したもので、“フツー“に対する一種の皮肉だ。ちなみに、定型発達は医学的には存在しない造語だ。 定型発達 発達障害でない人々(あるいはそのような状態)を意味する用語である。英語圏の自閉コミュニティにおいて自

                                                                          もし人類がみな自閉症だったら(後編) | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                        • 日曜日、運動会 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                          課題だった運動会、無事終了 昨日雨天順延となった運動会は、本日無事開催された。自閉症の長男が受け入れられる範囲の順延で収まった。今週末のうちに開催されることになってよかった。 今日の開催は「朝6時に学校から開催可否のメールが発信される」という、長男には分かりづらい決まり方だったのだが、しっかり対応できた。決行のお知らせを見て以降、家で支度する間ずっと安定していた。 コロナの影響で、運動会は午前で全てのプログラムを終える。リレー選手でなければ、参加プログラムは徒競走とダンス演目の2つのみだ。これは運動会を大の苦手とする長男にとって後押しになった。毎年練習で疲弊してしまうのだが、今年はこれが大幅に緩和された。運動会自体がコンパクトになったことも大きなプラスだった。我が家の勝手都合が叶うなら、来年も同じ形式で開催してほしい。 長男は終始一貫、笑顔で参加できた。徒競走は最後まで走り切り、予想外の一

                                                                            日曜日、運動会 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                          • ウチの子はサヴァンじゃない(多分)② | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                            自閉症児の傾向と能力や才能の一番の違いは、自分でコントロールできないこと。困りごとの原因になることもあります 長男のそれは、視覚的な記憶力だ。以前の記事で紹介したが、一度見たものの記憶力が年相応のものではない。 漢字やアルファベットが分からないのに、ハードディスクレコーダーの録画番組から 文字とサムネイルだけで自分の見たい番組を探し出す電車の名前をすぐに覚える。それほど好きじゃないアニメでも、キャラクターの絵と名前が一致している。 番組を見なくなってもずっと覚えている(きかんしゃトーマス、アンパンマン)遊びに行った場所と行き方をセットで覚える。電車の場合は、利用した路線や降りたホーム。 車の場合は、曲がった交差点や高速利用の有無など 親が2人とも忘れているようなことを、長男は覚えている。記憶は、量と期間、両方の要素がある。「まだ覚えているの」と思わされることがよくある。 これらは能力という

                                                                              ウチの子はサヴァンじゃない(多分)② | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                            • エンタの神様 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                              陣内智則 やっぱり好きなんだなぁ 昨晩、日テレでエンタの神様が放送された。陣内智則が好きな長男は、漏らさず録画予約していた。今朝、定刻の5時に起きると、すぐに視聴していた。今回はVRゴーグルを使ったネタだった。ネタもさることながら、VRという長男が知らないアイテムに興味津々だった。YouTubeの検索ワードにVRが追加されるのだろう。 テロップやイラストの演出が過剰な印象があり、私はあまりエンタの神様が好きではなかった。笑うポイントを作り手が丁寧に示すのはやりすぎだ、と私は思っていた。ただ、この“過剰な“演出は、自閉症の長男にとっては、分かりやすくて見やすいようだ。長男がエンタ好きなのは、分かりやすい演出も一因のように感じた。 長男は全てのネタを見ず、気に入ったものだけを見て15分程度で2時間特番を見終える。今回見ていた芸人から、長男の好みの傾向を推察してみる。 陣内智則 :視覚的なネタだ

                                                                                エンタの神様 | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                              • 緊急事態ではない日常に戻る | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                                効力を失った一都三県の緊急事態宣言が解除される。明日の通勤は、宣言以前の“元“に戻っているのだろうか。 コロナウィルスに関しては、自分の安全はは自分で守るしかないと思っている。行政は無力で、医療も貧弱だ。感染者をもれなく救えるほど、この国の体制は整備されていない。完全に無頓着な人も一定数いるようだ。感染をまるで恐れていないかのような行動を取る人が、比較的近くに多人数いるように思う。自分の身は自分で守る。家族をコロナから守るのは、親の手にかかっている要素が大きい。 明日からどのように行動すれば良いのだろうか。感染に無頓着な人が多く外出すると考えれば、こちらはより引き篭もるしかない。 明日からは生活スタイルを仕切り直しだ。気を緩ませる事なく、感染のリスクを排除したい。

                                                                                  緊急事態ではない日常に戻る | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ
                                                                                • 凧揚げ | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ

                                                                                  年末年始の運動不足 凧揚げで解消 お正月、唯一の運動は凧揚げでした。 年末年始は、コロナ対策の為に外出を控えた。次男は、近所に住む友達と公園遊びをしていたので、身体を動かす習慣がしっかりあった。自閉症の長男は、もともと登下校以外に運動の機会がないので、長期休みは家でゴロゴロ。毎日散歩に連れ出したが、15分程度で終わってしまう。身体を動かすイベントを用意したかった。 年明けの2日3日、大きめの公園で凧揚げをした。実は凧揚げ歴3年。長男はなぜか凧揚げが好きだ。普段はしない全力疾走を、凧揚げならばやってくれる。両日とも風が弱かったので、走らないと凧は飛ばない。長男は一生懸命走ってくれた。 長男が凧揚げを好む理由は、凧のテイクオフ→空を動き回る様子が不思議で面白いから、のようだ。今年、自分が走らずとも凧を持つ役をすれば、空飛ぶ凧を見られることを学習してさしまった。私や次男が走る役に回ることが多くな

                                                                                    凧揚げ | アスペ父親の自閉症育児日記 〜ASD DIARY〜 作:ハムスターパパ