また今年もノーベル賞発表の季節になった。 「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」というニュースを見かけるのは年々減っているのではと感じる。毎年の恒例行事なので、ブックメーカーのオッズ等を参照して今年のノーベル文学賞を予想したいと思う。 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 昨年の村上春樹は、村上春樹が新作長編『街とその不確かな壁』を出版するなど、活動的な一年だった。ヨーロッパで最も権威がある賞の1つと言われている、スペインのアストゥリアス王女賞の文学賞を受賞するという快挙も達成している。 今年もブックメーカー(賭け屋)において村上春樹の人気がどうなのか確認してみた。 今年も村上春樹はオッズの人気でベスト10には入っていた。例年に比べれば少し順位を落としており、村上春樹祭りは落ち着いている。なんなら日本人作家で比べてみても多和田葉子の方が人気が高い。 話題になってい