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荒俣宏 天才の検索結果1 - 7 件 / 7件

  • 酒井隆史(責任編集) | ele-king

    東北大震災が起きてしばらくした頃、なんとなく『十五少年漂流記』と『蝿の王』を読み返した。無人島に流れ着いた少年たちが権力をめぐって殺し合いに発展する後者と、基本的には仲良くやっていく前者という記憶があったので40年ぶりに読む『十五少年漂流記』はきれいごとにしか感じられないんじゃないかと予想しながら読み始めた。『蝿の王』は確かに印象は変わらず、『十五少年漂流記』はきれいごとどころか、仲間内に不協和音が生じたところで外敵が現れ、一気に団結が深まるという展開だったためにイスラムやロシアを敵視しなければ生き生きとしないアメリカを思い出し、攻撃性を内に向ける『蝿の王』と、外側に向ける『十五少年漂流記』という対比に印象が変わってしまった。1888年に書かれた『十五少年漂流記』は1871年に2ヶ月間だけ成立したパリ・コミューンの記憶を子ども向けの冒険小説にアレンジしたものなので、世界初の労働者自治政府や

      酒井隆史(責任編集) | ele-king
    • 坪内祐三「文庫本を狙え!」レーベル別一覧 - karumerabunkoのブログ

      「週刊文春」にて1996年8月29日号から2020年1月23日号まで連載された坪内祐三氏による文庫本書評「文庫本を狙え!」を文庫レーベル順に並べた。文庫レーベルはおおよそ五十音順に並べたが検索のしやすさを考慮し一部前後した箇所もある。 同文庫レーベル内では連載の古い順から並べ、それぞれ取り上げられた本の編著訳者名・書名・掲載号を記した。掲載号は( )内に記載し、(狙97.1.30)は、「週刊文春1997年1月30日号」を指し、「狙」は収録されている単行本を指す。 本リスト作成には以下の本を用い、略称の区分もこれに基づく。 【狙】『文庫本を狙え!』ちくま文庫, 2016年(1996年8月29日号〜2000年5月25日号分収録) 【福】『文庫本福袋』文春文庫, 2007年(2000年6月1日号〜2004年9月23日号分収録) 【玉】『文庫本玉手箱』文藝春秋, 2009年(2004年9月30日号

        坪内祐三「文庫本を狙え!」レーベル別一覧 - karumerabunkoのブログ
      • オタクの歴史のまとめ そして未来|元オタクが語るオタクの歴史

        お久しぶりです。オタク史の総まとめとしてオタクを世代分けし、将来の展望を書きます。今回は岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』(2008年 新潮新書)を参考にしました。岡田斗司夫氏は最近はYoutuber化しているので若干軽んじられているように感じていたのですが、この書籍を再読して氏の頭脳明晰さを再認識しました。オタクに関する名著だと思います。 ↑この本の元となった講演です。 ・オタク世代論 まずは岡田斗司夫のオタク世代論を見ていきましょう。 ①オタク原人(1950年代生まれ、当時50代) SF界・アニメ界の長老クラス。オタク的特徴は少ない。理由は1970年代に若者だったので、当時はオタクに限らず全員ファッションに興味が無かったから。 ②オタク第一世代(1958年~60年代生まれ) 岡田斗司夫世代。テレビっ子で70年代に10代、80年代に20代だったので世間にオタクという言葉が浸透しておら

          オタクの歴史のまとめ そして未来|元オタクが語るオタクの歴史
        • 大好きな本(ただし2011年までの基準で) - 街道日誌

          ・東日本大震災、留学への準備、身内の不幸などによって不可避的に文脈が変わらざるを得なかった2011年までに読んだ「大好きな本」。 ・ほぼすべてが2011年までに読んだ本だが、「2011年までに着手して、読み了えたのは2012年以後」の本も数冊だけ含まれる(『空を引き寄せる石』など)。 ・リストを作り始めたのは2014年くらいだったと思うが、幸いなことに復刊された本も少なくない。作品集などは復刊されると収録作に異同が出る場合もあり、そのそれぞれを調べることはあきらめ、書誌情報は原則当時のままにしてある。 山尾悠子『夢の遠近法』(国書刊行会) 澁澤龍彦『高丘親王航海記』(文春文庫) 荒巻義雄『神聖代』(徳間文庫) 筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』(角川文庫) 筒井康隆『虚人たち』(中公文庫) 筒井康隆『旅のラゴス』(徳間文庫) 大江健三郎『いかに木を殺すか』(文春文庫)より「もうひとり和泉式部が

            大好きな本(ただし2011年までの基準で) - 街道日誌
          • 第1回 陰陽師ブームは少女小説の平安ブームから? | 『陰陽師』の夢枕獏が語る 38年間愛されつづける 物語のつくり方 | 夢枕 獏 | ほぼ日刊イトイ新聞

            1977年に作家デビューして以来、 数多くの人気小説を世に出してきた 夢枕獏さん。 がんの闘病を経て、作家活動を再開。 平安時代を舞台に陰陽師・安倍晴明が活躍する 『陰陽師』の連載も40年近く続けており、 シリーズ発行部数は700万部を超えました。 2024年4月には同作を原案にした 映画『陰陽師0(ゼロ)』が公開。 2024年は大河ドラマ『光る君へ』(NHK)にも 安倍晴明が登場し、 「令和の呪術ブーム」にも影響を与えています。 晴明を歴史上の人気スターに推し上げた獏さんに その魅力と物語の作り方を 語っていただきました。 >夢枕獏さんプロフィール 1951年神奈川県小田原市生まれ。 1977年、タイポグラフィック作品 「カエルの死」でデビュー。 1982年、『幻獣少年キマイラ』(キマイラシリーズ)、 1984年、『魔獣狩り 淫楽編』(サイコダイバーシリーズ)を 刊行し、伝奇小説の新たな

              第1回 陰陽師ブームは少女小説の平安ブームから? | 『陰陽師』の夢枕獏が語る 38年間愛されつづける 物語のつくり方 | 夢枕 獏 | ほぼ日刊イトイ新聞
            • 妖怪業界に冷遇されている…「あ、わたしもそうだ!」荒俣宏が著者に聞きたい、南方熊楠についての“重大疑問”とは | 文春オンライン

              『未完の天才 南方熊楠』(志村真幸 著)講談社現代新書 こんどの熊楠の本は新書判だ。重力があって、しかも中心がない人物を、軽気球に乗せて体重を量るかのような、とんでもなく勇敢な挑戦だと思った。著者が『熊楠と幽霊』を書いた人なので、もしかすると、もしかするかもしれない発見が期待される。 読み終わって感じた第一印象は、こうだ――むずかしくて長大な基調講演のあと、すっかり気楽になって自由に質疑応答をぶつけ合った二次会の感じ? 本格的なむずかしい基調講演については、本書はたくみに体をかわしている。まあ、聞いても聞かなくても問題はないからだ。その代わり、談論風発の質問大会で盛り上がる。ときどき出る鋭い突っ込みが刺激的だった。 つまり、「熊楠は何をなしとげたのか?」という大疑問は、この場合の基調講演に相当する。まともに論じると、普通の読者には眠くなる。しかし、席を替えて大喜利のような「にぎやかな知識」

                妖怪業界に冷遇されている…「あ、わたしもそうだ!」荒俣宏が著者に聞きたい、南方熊楠についての“重大疑問”とは | 文春オンライン
              • 中沢新一 - オウム真理教との関わり - わかりやすく解説 Weblio辞書

                ウィキペディア 索引トップ 用語の索引 ランキング カテゴリー 中沢新一 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 18:11 UTC 版) オウム真理教との関わり 袴谷憲昭は、中沢新一の『虹の階梯 - チベット密教の瞑想修行』(1981年、平河出版社)が、オウム真理教で聖典とも目されていたと述べている[29]。オウムの後継団体Alephの元代表野田成人は、「教団の中では教祖である麻原彰晃の書籍以外は読んではいけないことになっていたが、『虹の階梯』はタネ本として半ば公になっており、教団内にふつうに存在し皆が参照していた」と述べている[42]。中沢自身も、『虹の階梯』が麻原彰晃の座右の書であることに言及している[43]。宗教学者の大田俊寛は、ポアという言葉をオウム真理教に教えたのは、『虹の階梯』であると指摘している[42][注釈 4]。 『週刊ポ

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