疑問1公家って何? 公家というのは、広義(こうぎ)で言うと天皇に仕えている貴族全般を意味しています。平安末期に武士階級の平清盛(たいらのきよもり)が台頭するまでは、天皇の下で日本を支配していた人々です。 武家と公家はまるで無関係のように見えますが、実際は武士も天皇の家来で武力によって天皇に仕える武家貴族(ぶけきぞく)と定義され、一方で文官や文化面で天皇に仕える人々を公家貴族と言っているのです。狭義でいう公家は、御所(ごしょ)の清涼殿南廂(せいりょうでんなんしょう)にある殿上間(でんじょうのま)に昇殿する資格を世襲した家柄 従三位(じゅさんみ)以上で公卿(くぎょう)と呼ばれる家柄の人で堂上家(どうじょうけ)と呼ばれ、昇殿を許されない地下家(じげけ)と区別されます。 疑問2公家には階級があるの? 奈良時代頃までは、公家は天皇との個人的な関係で地位が決まっていましたが平安中期に入り、藤原氏が摂関