能登半島地震で被災者の問診などの支援活動にあたった専門家は避難所の生活環境は体調不良になるリスクが高い厳しい状態だと指摘しています。避難生活などが原因でなくなる災害関連死を防ぐためにも避難所の生活・衛生環境を早急に改善する必要があるとしています。 避難所・避難生活学会の代表理事を務める宮城県の石巻赤十字病院の植田信策副院長は病院の職員8人と今月4日から7日まで石川県に入り、珠洲市の3か所の避難所で支援活動にあたりました。 高齢者が9割を超えている避難所もあり、いずれも大勢の人たちが床に毛布などを敷いて過ごし、寒さ対策として土足のまま室内で過ごすなど生活環境は大変厳しい状況が続いているといいます。 土足のまま生活すると室内に粉じんが入って寝ている際などに吸い込んでしまい、肺炎などの病気のおそれが高まると指摘しています。 植田さんたちは避難所のうち1か所で土足をやめてもらったほか、すべての避難