最近は関東大震災の時の朝鮮人虐殺ですら否定する傾向が強くなっていますので、関連する事件を備忘的に。 日本による朝鮮支配の40年 (朝日文庫) (P252-257) 関東大震災・小樽高商事件 日本人との連帯で忘れることのできない非常に重要な運動が、一九二五年十月の小樽高商事件です。この年はどういう年かというと、四月から学校軍事教練がはじまっており、また治安維持法もできています。つまり、ファッショ化が急速に進んだ年なのです。そういう背景があって、十月十五日に小樽高商の野外演習があった、ところがその想定は、小樽の天狗岳に地震が起こり、無政府主義者と朝鮮人が暴動を起こす、だから小樽高等商業学校の学生たちは、在郷軍人会と一緒になって暴動討伐をするというものなのです。ですから、一九二三年の関東大震災とまったく同じ想定です。 当時、日本には学生社会科学研究会というものがあって、それは小樽高商にもありまし