昔、文芸春秋社が、日本古典文学は韓国語で創作されたものであるという、ちょっと、センセーショナルのキャンペーンを張り、その種の書籍ジャンルを作り上げて大きなビジネスとしました。文芸春秋社は書籍の売り上げの為のキャンペーンを打っただけで、そこには学問的な背景は一切ありませんでしたが、その学問的には根拠のない単なる思い付きのキャンペーンに釣られてしまった日本人研究者は、その後、色々と困難に遭遇されたようです。 その話題を思い出して万葉集と韓国語について考えてみたいと思います。なぜ、このテーマを思い出して取り上げたかと云うと、万葉集を原文から楽しもうと思うと難訓歌という言葉や歌を避けることが出来ません。そこで、この難訓歌について資料参照のためにインターネット検索を掛けると、なぜか、難訓歌の解読を通じて、「万葉集は韓国語で書かれており、韓国語でなければ解読できない」と云う主張に遭遇します。これが、文