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  • 中年がヘアスタイリングジェルに覚醒するとき - 晴天の霹靂

    思い起こせば私がちょっと身だしなみとか考え始めるくらいの年齢だった90年代あたり、整髪料って髪をパリッパリに固めるもののことだったように記憶しています。 知らないところでは色々あったのかもしれませんが、少なくてもぼんやり暮らしていた地味な中高校生にも目につくレベルで主流だったのは、バキッと固めるジェルか、ドライヤーで一生懸命形を作ったものを形状記憶するためのスプレーか。 そういうのが「整髪料」ってもんだと思っておりました。 「……さすがに風吹いても揺れない髪って変だろ」 と思った私としてはなんとなくその後も整髪料的なものを好まない人生を歩むことになったものです。 人生って何が起こるからわからないもので、齢45、唐突にジェルの時代が到来です。 顔の周りに筋状に白髪が増えてきてるのがなかなか楽しくて「どうやったら白黒コントラストかっこよく見えるか」で遊んでるのですが、その中で安くて便利で楽なも

      中年がヘアスタイリングジェルに覚醒するとき - 晴天の霹靂
    • 猛暑に出番のタイミング - 晴天の霹靂

      八月になったとたん、暑くてぼーっとしているのだか、眠くてだるいのだか区別が判然としないタイプの猛暑がはじまりました。 今年は引っ越してきて一年目の家で初めて迎える暑さなので、家の造りなりの夏しのぎというものを発見する年でもあります。 家の一番大きな窓がベランダに面している我が家では、タオルケットやらカーテンやら、大物を洗って干しておくと、日よけと打ち水効果によって部屋の中に吹き込む風が格段に涼しくなることに気付きました。 これは一石二鳥の素晴らしい発見、とてもよくできた設計であると、夏のはじめには大いに感動したものです。 しかし案の定と言うべきか、一番凌ぎ難い暑さがはじまるころまでにはまんまと家じゅうにある大物という大物を、洗い終わってしまっているのです。 二周目の洗濯に突入しても何も悪いことはないようなものですが、あまりの本末転倒に誰にともなく気が引けると言ったところ。 結局は、ただ扇風

        猛暑に出番のタイミング - 晴天の霹靂
      • 夜の散歩にちゅーるを持っていくわけ - 晴天の霹靂

        寝る前に少しばかり散歩する癖があるのだが、最近ちょっと気になることがある。 晩秋のツンと抜けたように冷えた空気の中、小走りにかけていく小柄な三毛猫を二度ほど見かけたのである。 寒さの厳しい北国の都市部、もとより野良猫はたいへん少ない地域である。 夜中に猫が勝手に出歩いている姿はそれでなくても目立つ。 夜目ではあるが、白い毛があくまで真っ白で汚れてなさそうなことや、極端に痩せてるようにも見えないことからすると、いかにもの野良風ではない。 しかし飼い猫であれば、この寒空に気密性の高い寒冷地住宅でわざわざ夜中に外に出すのもちょっと不自然には思える。 元来の野良ではなく、昨日今日の迷い猫だとしたら、路上で生き抜くための知識もさほどないだろう。 どんどん気温が下がり続けるこの季節にひと夜ふた夜が命にかかわらないでもない。 「お前、どこの子?大丈夫なの?」 遠くからそっと声をかけると少し興味を持って振

          夜の散歩にちゅーるを持っていくわけ - 晴天の霹靂
        • 年末支度のあれやこれ - 晴天の霹靂

          「季節感のために黒豆くらいは煮るか」 という出来心からはじめて、「お節ってほどのことはないが」とかなんとか言いながらなんとなく年に一品くらいずつ増えていったのだ。 気がつけば年とともに品数は増え、近年では重箱につめればそこそこお節にも見えるんじゃないかな、と思わないでもないくらいの作りおき惣菜になってきた。 伊達巻だの、八幡巻きだの、普段ならやらないちょっと面倒なことを、酔狂でやるのはわりと面白く、せっかく一度やってうまく行ったら忘れるのがもったないので翌年もまたやってしまう。 義務ともなれば絶対やりたくないだろう程度には面倒だが、嫌にならやらなくてもいいと思いながら趣味としてやるぶんにはかなり面白い。 それにしても筑前煮というやつは、何度作っても必ず鍋からあふれるほどの量ができてしまうのは本当に不思議なことだ。 その上「こんな量絶対無駄になるな」と思っても食べきれなかった試しがないのも不

            年末支度のあれやこれ - 晴天の霹靂
          • たいへん寒い毎日なので『三体』を最初から読み直す - 晴天の霹靂

            最近『三体』を読み返しております。 三体 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon たしか日本で発売になった2019年大ヒットして話題になっていたのにちょっと遅れてハヤカワのセールで半額になったのを買って読んだのです。 「うん、まあなんか面白いものを読んだ気がするぞ」 と思ったものの、思い起こせば「読むの大変だった」という印象のほうが強かったもんです。 なにしろまず人物名が読めないうえに読み方2つずつあるし、名前では性別もわからないし。 めっぽうスケールがでっかいので読んでるうちに「今のシーンの前のシーンがどんなだったか」というのをほとんど忘れてるし。 そもそもこのシーンとあのシーンがどういう接続になってるのか説明してもらった覚えもないし。 世界で記録的に売れてるっていうけど、「みんな本当にわかって読めたの?」って思ったくらい、それなりに苦労しました。 その後、第二部の『黒闇森林』が半額にな

              たいへん寒い毎日なので『三体』を最初から読み直す - 晴天の霹靂
            • 『鎌倉殿の13人』~悪いのはすべて私の短期記憶領域 - 晴天の霹靂

              毎年見てるわけではないのですが、大河が三谷幸喜だというので久しぶりに見ました、『鎌倉殿の13人』。 歴史に全然詳しくないので、基本的には朗らかにやってくれさえすればありがたい。 www.nhk.or.jp 「おー、小栗旬だ、小栗旬だ。いやあ、小栗旬だねえ」 から始まって 「これ誰だっけえーっと……米倉涼子?いや、米倉涼子じゃない方の気の強そうな人。うーん、小池栄子っ!」 「あ、これあれ。あの……半沢直樹の国税庁!あれ、違うかな?」 っていう感じが最後まで続いたのはちょっとびっくりでした。 中年のポンコツ海馬訓練企画、固有名詞思い出せるか大会。 どちらかと言えばこっちが悪いのは確かですよ。 忘れやすいくせに、まだ頑張れば思い出せる微妙なお年頃なのでついつい「固有名詞を思い出す」ということのほうに大幅なリソースを割いてしまい、結果、小栗旬が誰だったのかをついに理解できないのは、私の個人的な問題

                『鎌倉殿の13人』~悪いのはすべて私の短期記憶領域 - 晴天の霹靂
              • タダーサナ ~ちゃんと立つのが難しいと言われましても - 晴天の霹靂

                この動画が面白いよって、送られてきたのがことのはじまりでありました。 なぜ私に猫動画でなく格闘技系動画を教えるのか。 www.youtube.com おもしろ動画として教えてもらったので、わっはっはわっはっはと見てたのです。 こういうのってどうなんだろうねー。物理的な現象が何割、暗示による現象が何割くらいのものなんだろう。 試してみたけど検証のためにみぞおち小突いてくれる人もいないから何のことやらわからんですわー、わっはっはは。 ただ、こういうのってやっぱり頭に残るもので、その後ヨガをやってる時にちょっと思ったのです。 そう言えば似たような「腹の奥に力の入った状態で上半身リラックスしたまま起き上ががってくる」感じの動作って太陽礼拝にいっぱい入ってるよな、と。 あの動作はもしかして、そういう意味なのか? ヨガでは、ちゃんと立つのが一番大事で一番むずかしい、みたいなことをしょっちゅう言われて困

                  タダーサナ ~ちゃんと立つのが難しいと言われましても - 晴天の霹靂
                • 衣類スチーマー ~そもそも湯気が好き - 晴天の霹靂

                  衣類スチーマーというものが、結構以前から気にはなっていたのです。 服をハンガーにかけたまま蒸気を当ててシワを伸ばすという例の。 「しかし試しで買ってみるにはちょっと高い」 と思っていたらふと、アマゾンでアウトレットになっているのを見つけて、これは運命なのかしらと購入。 届いたその日にもうもうと蒸気を立てながら 「今までなぜ持っていなかったのかっ!」 と立ち尽くしたのでありました。 湯気ってそもそも、なんか非常に嬉しいですよね。 日立 衣類スチーマー スチームアイロン ワンプッシュ連続スチーム 2段階スチーム 3段階温度切替 ブラシ付き CSI-RX3 W ホワイト 日立(HITACHI) Amazon 「アイロンかけるほどではないな」とか「洗濯するほどではないな」というものが日々たくさんなのですよ。 パンツ(下着じゃないほうの)なんかだと、スラックスじゃないんだからぴっしり折り目とかあった

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                  • 「だって寒いんだもん」と君は言う - 晴天の霹靂

                    天気予報で「急に寒くなる」と言っているなと思っていたら、律儀なもので本当に急に寒くなった。 部屋をうろうろしている猫が、私が座ったと見るや、すぐさま膝に乗ってくる。 おお、そうかそうか。寒いのか 彼女はむくむくした冬毛が生え揃い、今や最高のなで心地だ。 気分屋で、撫でられることを嫌がる時も多々あるのだが、どう考えても撫でられんがために生まれてきたとしか思えない、大層毛並みの良い猫である。 「けづることをうるさがり給へど、をかしの御髪や」(若紫) などと、源氏物語ごっこをやるにも良い。 たまたま覗き見した幼女が可愛かったから拐ってきていい頃合いになったら手をつけるとは、想像しうる限り最低の男だな、と思っていたものだが、寒さに乗じてふっかふかの猫をぐりんぐりん撫で回していると、光源氏的な心持ちもわからんでもない。 毎日ご飯もあげてるし、トイレも掃除してるし、ドアも開けてやってるんだから、ちょっ

                      「だって寒いんだもん」と君は言う - 晴天の霹靂
                    • 『ホドロフスキーのDUNE』 ~陽気な妄想の大きな功績 - 晴天の霹靂

                      アマゾンプライムで『ホドロフスキーのDUNE』が入っていたので観たのですが、これが妙な具合に面白い映画ありました。 www.youtube.com フランク・ハーバードのSF小説『DUNE 砂の惑星』に感銘を受けたホドロフスキーが映画化をしようと決意する、1974年にはじまる話です。 カルト映画で名を挙げ始めていたホドロフスキーが、ギーガーやらメビウスやらダリやら、世界中から尖った人材を集めてきて、綿密な絵コンテをつくり資金集めの段階まで進みます。 ところがホドロフスキー、 「この映画は12時間。いや20時間になるっ!」 とか訳わからないこと言って譲らないものだから、そんな誰が見るんだかわからないものに金を出してくれる会社はなくて、頓挫してしまうという話。 どこに企画を持ち込んでも 「絵コンテは素晴らしいんですけど。あの変わり者の監督なんとかなりませんか?」 って言われちゃうのは、こちらと

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                      • 南天の白い花 ~猫の藪入り - 晴天の霹靂

                        2021年は、手洗いで俳句の日めくりカレンダーを使っている。 俳句やら、季語やら、七十二候やら、月齢やら。 毎日、知ってるような知らないような情報が満載で楽しい。 新日本カレンダー 日めくり 2021年 カレンダー 俳句の日めくり NK8813 1月始まり 発売日: 2020/09/15 メディア: オフィス用品 いつものように朝 めくると、今日は藪入り。 松も取れたこの時期に、丁稚さんたちもやっと束の間家に帰るのだ。 そうかそうか、こんな寒い季節に。 暦をめくって朝の掃除をしていて、ふと猫の祭壇を拭く手が止まる。 グラスに挿した南天の枝に何か白いものが引っかかっているようだ。 取り除こうとして初めて、それが小さな花だということに気づいた。 南天は、咲くのか。 ……でも、こんな実のあとで? 暮れから活けてある松と南天は縁起物だから、小正月が終わってもいつまでも飾っておくのも良くないのではな

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                        • 『トップガン マーヴェリック』~軽薄老害応援映画へようこそ - 晴天の霹靂

                          トップガンの新作見てきました。 超おもしろかった。 www.youtube.com これに先立って1986年版も見返して、その青春描写の軽薄さに改めて腰を抜かしたもんでありますが、アラ還になったトム・クルーズが相変わらず軽薄であることの立派さですよね。 二十代、三十代の役者と並んで相変わらずビーチで半裸になるトムクルの、あっぱれなウザさ。 全然必要ないシーンなので当然上官に「全然必要ないだろ」って突っ込まれて「チームの結束のためです」と実に36年越しの言い訳です。 結束に上半身脱ぐ必要はないだろう。 相変わらず謎の西日が当たり続けてるので劇中どれくらい時間が経過してるのかまったくわからないところもいいですね、軽薄で。 どれだけ最新鋭の戦闘機でも、中に乗ってる人間は四方八方からの加重でぐにゃんぐにゃんなぎ倒されてるだけでほとんどなにもできないっていう描写は、前作のカッコイイ戦闘機バンザイ映画

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                          • 霹靂 - 表と裏の高速回転

                            necosiri7.hatenablog.com 「最優秀賞」 今までの人生で初めての賞を頂いた。 タカラトミーとはてなブログ特別お題キャンペーン。 子供の頃と、息子との思い出を繋ぎ合わせて応募してみた。 受賞できて、凄く嬉しい。 私自身、思い返してみても、作文は得意だった訳では無いのだが。 小学校時分、校内で行われた読書感想文発表会。 学年毎に男女一人づつ選ばれ、皆の前で朗読する。 一年生の時、私が何故か選ばれた。 本の名前は今でも覚えている。 「燃える貨物列車」 「何故か」と描いたのは訳がある。 私はこの本を ほぼ読んでないのだ。 図書室で、分厚い本を借りる私。 周りの羨望の眼差しが痛いぜ。 と、格好をつけて借りた。 それだけが目的。最初から読むつもりなど毛頭ない。 行儀悪く立て膝をついてパラパラとめくっていくと、挿絵が何枚かあった。 劇画調の男性が燃えている貨物列車の中に居る。 これ

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                            • 年の瀬じゃらじゃら - 晴天の霹靂

                              猫に責められるほど寒い日が続いている。 ピンクのかわいいスイートピーを見つけたので買って帰ったら、帰り道の15分くらいの間に花びらが凍って薄茶色に変色してしまった。 氷点下の中を繊細な花びらを持つ植物を持ち歩いてはいけないことを知る。 寒い中咲いた花に、ずいぶんかわいそうなことをしてしまった。 時々お香を買う雑貨屋さんで、ガラス製の魔除け唐辛子が並んでいるのを見つけた。 たしか昨年の今頃も並んでいてずいぶん欲しかったのだけど、魔除けやらお守りやらむやみに集めても仕方ないので我慢したのだ。 それにしても、私は唐辛子のデザインがどうやら好きである。 色も形も「とっても美味しい果実」の見た目をしているところがフルーツ好きの目と心を強く引きつけるんだろう。 唐辛子の辛味成分カプサイシンの受容体は、哺乳類や昆虫にはあるが鳥にはなく、だから鳥だけが食べて種を遠くまで運んでくれるのだという。 そんなふう

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                              • Kindle端末が板になった朝 ~返品交換は迅速だから早めに対処しよう - 晴天の霹靂

                                軽くて快適なので寝ても覚めてもKindle端末を持ち歩いて生活している。 Kindle端末を買う前は、ちょっと手が開くとスマホを見る時間が多かったものだが、Kindleがあればその時間は自然、本を読むようになるもので、得られる情報としては私はそのほうが性に合うようだ(近頃のネットはいつも誰かが喧嘩してるみたいでちょっと怖いし) ということで今年の年明けに買い替えたばかりの二代目のKindleを酷使していたら、ある朝パタッと動かなくなった。 Kindle Paperwhite (8GB) 6.8インチディスプレイ 色調調節ライト搭載 広告なし Amazon Amazon どうもちょっと動きがおかしいんだよなあ、とは薄々思っていたのだ。 購入からまだ3ヶ月と経っていないので 「一年保証があるうちに返品交換を申し込んだほうがいいのかもしれない」 などと思いながら、無精してだましだまし使っていたの

                                  Kindle端末が板になった朝 ~返品交換は迅速だから早めに対処しよう - 晴天の霹靂
                                • どんな日にも、とりあえず温めるのだヘソの下を。 - 晴天の霹靂

                                  寒い寒いと言ってるうちにそれでも2月になり、南のほうからは梅の便りも届き始めてどうやら冬の中に春は育っているらしい。 明るくなるのもだいぶ早くなってきているので、お腹が空いた猫から断続的に猫に顔を踏まれ、身体を蹴られして、さんざんな目に合いながら布団から出る朝。 カリカリを用意して、こたつをつけて、温めた珈琲を飲みながら寝ぼけまなこで行う冬の日課が「ハクキンカイロにベンジンをいれる」ということだ。 ハクキンカイロ ハクキンウォーマー ミニ エビスベンジン セット ハクキンカイロ Amazon 初冬に買って以来、毎日肌身離さず使って気がつけば燃料のベンジンも三本目。 キャンプをするわけでも、釣りをするわけでも、ツーリングをするわけでもないのに、屋内でこれほど愛用するパターンも珍しいのではないかとさすがにちょっと思うが、おかげでわりと寒かったこの冬もこたつと窓用のラジエーターだけ、ストーブなし

                                    どんな日にも、とりあえず温めるのだヘソの下を。 - 晴天の霹靂
                                  • 歩道という概念が消える街 - 晴天の霹靂

                                    街から歩道が消えまして、まあ大変っちゃあ大変である。 もとい、本当に大変な思いをして日常生活を守ってくれる人が山のようにいるので、 「うっひゃー、歩くところがないわ」 くらいの感想で済んでるのであるし、 私はまだ滑って転んでも「やった、面白い」くらいの年齢にギリギリいるが、転ぶのが怖くて外に出られない人も多いのだと思うと申し訳ない。 www.msn.com 路肩の雪が身長より高くなるのも、道をウロウロと迂回して歩けそうなスペースを探しながら進むのもずいぶん久しぶりな気がする一方で 「子供のころは毎年こんなだった」 とも思うのだ。 ちょっとおぼつかないのは、自分の身長が低かったので、段差やら積雪の深さやら路肩の雪山やらが今よりだいぶ巨大に見えていた可能性もゼロとは言えないが、しかし待てよ。 通学路のように比較的歩道が確保されているはずのところであっても、車道と歩道の間に一歩でまたげないくらい

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                                    • なかやまきんに君 on Twitter: "我妻善逸 雷の呼吸 霹靂一閃 鬼滅の刃、いや体の脂を斬る 脂滅の刃 ヤー ヤーの呼吸 壱ノ型、パワー なかやまきんに君 https://t.co/XpgOfKqexk"

                                      我妻善逸 雷の呼吸 霹靂一閃 鬼滅の刃、いや体の脂を斬る 脂滅の刃 ヤー ヤーの呼吸 壱ノ型、パワー なかやまきんに君 https://t.co/XpgOfKqexk

                                        なかやまきんに君 on Twitter: "我妻善逸 雷の呼吸 霹靂一閃 鬼滅の刃、いや体の脂を斬る 脂滅の刃 ヤー ヤーの呼吸 壱ノ型、パワー なかやまきんに君 https://t.co/XpgOfKqexk"
                                      • そして管理会社との静かなる闘い - 晴天の霹靂

                                        寒くて薄暗い事務室でお話をしてる合間にも、いろんな人がやってくる。 ご近所にお住まいという老婦人が、野原でつんだような実に慎ましい花束をおいていったのを、備前焼の花瓶に移しながら小柄な管理人さんが言った。 「大きなホテルなんかには必ず花が活けてあるでしょう。見てると気持ちがよくなる、花供養って。知ってる?」 わが家でも先代の猫のために毎日活けている花を思いうかべながら私は答える。 「へえ、花供養って言うんですか」 私も、今度自分で摘んだ花を供えようと思った。 風呂場の漏水についてしらばっくれたまま半年放置しつづけている管理会社をいかにおいつめようかと、管理人室にちょっと様子伺いをしたのが先日。 管理会社に状況確認の電話をしてくれたとのことだったので、改めて話をききに行ったのだ。 「たまに起こる事例ではあるけど、こんなに対応のひどいケースははじめてです」 と、一緒に怒ってくれた。 ありていに

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                                        • そもそもなぜエプロンは。 - 晴天の霹靂

                                          「風呂場のエプロン」の話を、数日前からあちこちでしている。 風呂場のエプロンが、ある時いきなり落ちたのだ。 伝わる人には「ああ、そう」というだけの話だが、 伝わらない人には「風呂場のエプロン」という単語が全然説明できないことが、困ったことに妙に面白いと思ってしまう。 風呂がエプロンしてて、それが急に落ちるなんて、想像するとかわいいじゃないか。 「風呂場のエプロン」という単語が気に入ってしまった私はさも面白いことのようにいろんな人に吹聴した。 もちろん、聞かされる方はたいしておもしろくない。 本当に迷惑かけて申し訳ないが、私はそういうところが自制できないタイプである。 そんなこんなしてると、家にピンポン、と人が来た。 宅急便の心当たりはないがなんだろうか、と思いながら出ると、階下の住民なのだ。 「どうも配管にヒビが入っているせいだと思うが、お宅がお風呂場で排水するとうちの風呂場の天井から水が

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                                          • 地球に関して大発見をした話 ~百年の孤独とアースボール - 晴天の霹靂

                                            四十代も半ばに差し掛かり、最近私はすごいことを発見した。 実は地球には海が多いらしい。 いやマジで。 ほぼ日 ほぼ日のアースボール ジャーニー 世界の国を色彩ゆたかに塗り分けた本格地球儀タイプのアースボール。アプリをかざせば世界の情報が飛び出します 直径20cm、日本製 アイボリー ほぼ日 Amazon 地球儀を買ったのだ。 学童でもないのにいい大人が自分のために。 と思わないでもないでもないが、地球儀って学童の頃から一貫してずっとうっすら欲しいもののひとつでもある。 「いつも思うんだけど、ハワイって結局どのへんにあるの?」 なんてことを考えながら年を重ねるうちにいつの間にか地球儀はほしければ自分のために買える値段とサイズになっていた。 丸い地球を手にしてしげしげと見た最初の感動を記しておくならば 「海でかっ」 「ヨーロッパせまっ」 「日本予想より広っ」 であった。 世界をほぼメルカトル図

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                                            • ポメラ、コーヒー、日暮れゆく公園 - 晴天の霹靂

                                              大きな公園が目の前で日暮れていく。 陽射しの暖かな日曜で、おおらかな丘を持つ公園には目を見張るほど色とりどりの防寒具に身を包んだ子どもたちが鈴なりでそり遊びをしている。 奇声を上げて落下してくるソリにひかれないように用心しいしい丘の下を横ぎって、私は公園を見渡す二階のある喫茶店までやってきたのだ。ちょっと気分を変えるために、「ポメラ」を持って。 窓の前のカウンター席を陣取って、公園の名前のついたブレンドコーヒーを飲む。 丘の上のほうにはプラスチックのソリを抱えた一個師団が上ったり下りたりしているし、ふもとのほうでは雪を丸めている別働隊がいて、その成果としてあちこちに、いびつな雪だるまがにょきにょきと立っている。 公園のはしのほうには「ソリがぶつかると危ないから斜面のすぐ下に雪だるまを作らないでください」と看板が立っているのもおかしい。雪だるま建設にもいろいろ規制があるのだ。 雪だるまの林を

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                                              • 紫陽花の頑張り ~突然ですが私が花です - 晴天の霹靂

                                                小さなグラスの中で紫陽花が咲いた。 ほどほどの日差しがふんわり降り注ぎ、遠慮がちにそそくさと暮れていくこのところの気候が切り花に良いのは明らかで、寒くなってから買った花はどれも驚くほど長持ちしている。 それだけでなく、栄養入りの延命剤に活けてあることも手伝って、ちゃんと成長もし、根がないなりに植物としての天寿をまっとうしてくれる様子には、しばしば感心させられている。 小正月の頃に買ってきた紫陽花の、あの「いわゆる紫陽花」が実は花ではないことは、よく聞くことでもあってちゃんと知っていた。 しかしアレが花でないとなると、どこかに花が咲くはずであり、それはいったいどんなふうに咲くのかということについて、ほとんど考えてみたことがなかったのだ。 しかし、一目瞭然、目の前で咲くと「なるほどこれこそが花だっ!」と一気に納得する。 昨日まで「花ですよ」というような顔をして堂々としていた紫陽花部分の、ちょう

                                                  紫陽花の頑張り ~突然ですが私が花です - 晴天の霹靂
                                                • 今年の花見の予定 - 晴天の霹靂

                                                  半身をベランダに乗り出して後ろ足は部屋の中に残したまま、猫がじっと迷っている。 なにしろ何ヶ月もこたつの中で暮らしていたので、寒さというものに慣れていないのだ。 「肌寒いも気持ち良さのうちなのだから思い切って行って来たらいいのに」 と部屋にいつまでも残ってる猫の尻を見ながら思う。 風呂掃除をしようと思い立って靴下を片方脱いだところで世界情勢が気になってニュースを読み始める自分の姿に似ている。 微力な人間なので、私が靴下を脱ぐか履くかし終わってから落ち着いて情報を得ても世界は全然変わらないというのに。 「だから、出るか入るかしてから考えても春は来るのだよ」 そういっても、猫はまだ温かさの中にまどろむことも、風の匂いに好奇心駆られることも、どちらも諦めない。 じき、こたつをしまうくらいの気温になるだろう。 毎年しまい場所に苦慮するこたつ布団のスペースを確保するために、今年はクローゼットにしまっ

                                                    今年の花見の予定 - 晴天の霹靂
                                                  • 近頃観た旧作映画やらドラマやら - 晴天の霹靂

                                                    『赤と白とロイヤルブルー』 赤と白とロイヤルブルー ニコラス・ガリツィン Amazon イギリスの王子とアメリカ大統領の息子の恋愛という設定がなかなか興味深い、と思ってみはじめたものの、設定のおもしろさによりかかりすぎて関係性の描写が踏み込み不足な感じがした。いつのまにそんなに仲良くなったんだ。 あと、大統領選で青い方に投票するとこんなふうにリベラルな価値観が実現できるよ、というプロパガンダの露骨さもおどろいた。予備選はじまってるアメリカもさることながら、イギリスから怒られたりもしないものかしら。 『アソーカ』 disneyplus.disney.co.jp 「スターウォーズに対しては何の義理立ても思い入れもないんだけどなあ」などと思いつつも、なにかお目当てがあってディズニープラスに入ると、常にスターウォーズシリーズの新しい作品が配信されてるから、観るはめになる。 アソーカは、主人公もメン

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                                                    • 『宇宙探索編集部』 ~私は恋愛映画としてみる - 晴天の霹靂

                                                      『宇宙探索編集部』を観てきました。衝撃的に面白かった。 2024年、これよりおもしろい作品には出会うかもしれないけど、これほどユニークな形で心を動かされる作品には出会えないかもしれない。 しょぼくれ中年がロバに乗ってるだけで滂沱の涙を搾り取られるシュチュエーションなんて、一体いくつ考えつく? www.youtube.com しかし私にとってはまず、なによりも稀に見るほど切ない中年恋愛映画でした。 往時は若くして注目を集める科学者ではあったけど今となってはなんか陰謀論めいたことをブツブツ言うだけの中年になってしまった編集長を、ずっと傍らで支え続けた、一見おっかない女性編集者がおりましてね。 劇中でははっきり言われてはいないものの、どうもこの女性編集者はポケットマネーからなにくれとなく出して、今や廃刊寸前の雑誌を支えてる気配すらある。 「今度こそ編集部の命運かけて見に行こう。今度こそ宇宙人来て

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                                                      • 暑さで狂いつつある日の『シャイニング』 - 晴天の霹靂

                                                        あんまり暑いので人類はちょっとずつ気が狂いつつあるに違いない。 給湯器から出る最低温度である37度のぬるま湯をへそくらいの高さまで浴槽にため、ペットボトルの麦茶と防水のKindle Paperwhiteを持ちこんで籠城する。 換気用の窓しかない浴室は比較的涼しく暗く、そこで生命誕生のスープみたいな液体に浸かっているとじわじわ世間から隔絶する感覚になる。 「あのドアが開かなくなって、このまま閉じ込められたりして」 などと、試しに考えてもみるが、暑いだけでろくに活動もできない世界に帰るよりも、このままここで膨大な量の本の入った電子書籍リーダーだけと交流を持ちながら異様な精神状態で生きる方が面白い可能性はある。 麦茶をちびちびやりながら、読むのは『シャイニング』だ。 シャイニング(上) (文春文庫) 作者:スティーヴン・キング 文藝春秋 Amazon 映画のジャック・ニコルソンの印象が強すぎるの

                                                          暑さで狂いつつある日の『シャイニング』 - 晴天の霹靂
                                                        • 猛暑の中のぬか床 ~超絶乳酸菌パワー発動 - 晴天の霹靂

                                                          日々暑い中、室温で育ているぬか床がやたらと元気です。 今にも菌の顔が見えてきそうなレベルにたくましく育った乳酸発酵で、夏向きに酸味のキリっとした漬物が次々と勝手に出来上がる便利さたるや。 昨今はめっきり「冷蔵庫で保管すれば毎日かき混ぜなくても大丈夫」というのが主流にはなっていますが、やってみればやっぱり常温で育てた方が美味しく、菌が強いだけに実は簡単でもあるように思います。 近頃妙に腸の状態がよろしく、連鎖的に色々と調子が良くなってるなと思ってはいたのです。 毎日ガンガン日焼けしてるわりには肌の調子もいいし、暑さが苦手なわりには代謝がうまくいってる感じの身体の軽快さもあり、そうこうなってくると機嫌まで結構いい、という循環で 「もしかして消化器系の丈夫な人というはデフォルトでこんなに気分がいいのか。それは人生観にずいぶん差が出ちゃうな」 と感心したりしていたのですが、これはもしかしてぬか床が

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                                                          • フリーダムお雛様の祭典 - 晴天の霹靂

                                                            我が家には豆粒くらいのサイズの雛人形がある。 二年前に亡くなった母のものだ。 自分の持ち物を一切持っていなかった彼女は、当然亡くなったときにも何も残さなかったが、それでも唯一、超小型雛人形だけは、自分用にあったらしく、 「捨てるも忍びないので持っててくれい」 と和菓子の箱に入れて父から託された。 我が家は猫がいて迂闊な場所に小物を置けないので、やむなくカーテンレールの上に飾っている、それくらいささやかなものだ。 物も部屋も時間も交友関係も、自分のものはほぼ何一つ持たないまま家庭に閉じ込められて暮らした人が、人生で唯一残していった所有物が、家父長的な婚礼を祝うジオラマだなんて不思議なもんだな、と思う。 自分の裁量で、誰のためでもなく自分のためだけに何かひとつ買い物ができるとして、唯一欲しかったのが本当に、 「高貴な家に家財道具と一緒にもらわれていく女の子」の人形だったんだろうか。 人形は可愛

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                                                            • (5ページ目) 4位は我妻善逸の「霹靂一閃」『鬼滅の刃』に登場する「一番好きな技」ランキング | ふたまん+

                                                              【無料漫画】かりあげクン(1116)5月も毎日配信!「体重計」「強壮剤」体重計が壊れたのであげます…?/植田まさし

                                                                (5ページ目) 4位は我妻善逸の「霹靂一閃」『鬼滅の刃』に登場する「一番好きな技」ランキング | ふたまん+
                                                              • 『ファウスト』を読んでいたら森鴎外がヤバイことに気がついた。 - 晴天の霹靂

                                                                ゲーテの戯曲『ファウスト』は前にも一度読んだことがあったんですが、スケールが壮大なこともあり、筋を追うので精いっぱいだった感がありました。 ゲーテの熱量がとにかく異常だなとまでは思ったものの、文学作品としてはたぶんそれほど強い印象はなかったのです。 楽しんだというよりは教養としていっちょかんでみた、という印象の方が強めだった、と言いましょうか。 今回、「手塚富雄訳がいいよ」という噂を聞き及び、調べると読売文学賞も取った訳だというので、ちょっと読み直してみました。 たしかに名訳であることもさることながら、『ファウスト』にたいする印象そのものが結構変わるのが大変に面白かったのです。 ファウスト-悲劇第一部 (中公文庫プレミアム) 作者:ゲーテ 発売日: 2019/05/23 メディア: 文庫 訳によってこんなに印象が変わるとなると、ちょっと他の訳も読んでみたい、という欲が出るのですが手塚富雄訳

                                                                  『ファウスト』を読んでいたら森鴎外がヤバイことに気がついた。 - 晴天の霹靂
                                                                • 扇子の修繕 ~そもそもすぐ壊れるものはすぐ直るのではなかったか - 晴天の霹靂

                                                                  去年買った扇子が、2シーズン目にしてすりきれてきた。 毎年ボロボロになるので果たしてどれくらいのお値段のものなら末永く使えるのであろうなど考えて買ったのだ。 高い部類ではないが、国内の専門店で手作りされているものだ。 それでも紙はたやすく破れるの。 「こうなると、ずっと使える扇子に出会うにはいかほど出さねばならぬのであろうか」 と思いつついじましく見つめていたら気がついた。 そもそも、これはなぜ紙でできているのか。 障子でもふすまでも、なんでもそうだ。 張り替えて、直して使うために紙なのではあるまいかっ! まだ要も骨も糊付けもびくともしていない。 蛇腹の山折り谷折りの部分の紙の擦り切れと、こすれやすい上辺が頼りなくなってきているだけなのである。 古い日本の映画なんかで破れ障子に紅葉の色紙を切って貼り付けてある様子などを思い出して、紙には紙かと、マスキングテープを貼ることにした。 貼ったら元

                                                                    扇子の修繕 ~そもそもすぐ壊れるものはすぐ直るのではなかったか - 晴天の霹靂
                                                                  • 中国ドラマ『三体』を観終わる ~30話ずっとおもしろい - 晴天の霹靂

                                                                    Huluにてドラマ『三体』観終わりました。 日本語字幕で音声は中国語のみ、かなりしっかり画面に集中する必要がある視聴環境での50分前後の30話です。 時間は掛かったけど大変面白い。そういう話だったのかっ! www.youtube.com 第一部は原作で2回くらい読んだんですが、ほとんど何もわからないまま読んでいたことに改めて感動したもんです。いや、本当にそういうことだったのか。 ドラマ鑑賞中に「え、そんな説明してた?」と思って原作に戻って読み直したらちゃんと書いてある箇所がたくさんあるのもさることながら、「こんな人いたっけ?」と思って原作を読んだらちゃんといる、しかもわりと重要人物、ということまであり、SF読むのが苦手なのは昔から気づいておりましたが、散々でした。 そして映像ってやっぱりわかりやすくてすごいですね。 三体 (ハヤカワ文庫SF) 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon さっぱ

                                                                      中国ドラマ『三体』を観終わる ~30話ずっとおもしろい - 晴天の霹靂
                                                                    • 『ハンテッド 狩られる夜』~判断を全部間違える人っているよねえ - 晴天の霹靂

                                                                      『ハンテッド 狩られる夜』を観てきましたよ。 90分程度の低予算ジャンル映画としては非常によく出来ていて「いやー、なんかおもろいもん観たな。しかしよく考えるとあれは一体?」というようなことを反芻しつつ満足して帰りました。 www.youtube.com 「ひどい目にあった美人がガッツを出す映画」っぽいからたぶん面白いだろうと思って足を運んだのですが、実際観てみるとガッツを出そうとするとだいたい失敗するタイプの美人。「あーあ。あーあーあーあ。あーあ」って思ってたら終わってしまった。 正体不明のスナイパーの方も、そっちはそっちで、非常に腕が立つし頭も良さそうだから「何者かな」と思いはじめたところ1から10まで陰謀論者っぽいことを喋ったあとで「お前らはすぐレッテルを貼るが俺は陰謀論者じゃない!」と言い始めたりするので、厄介な感じにこんがらかった人でもあります。 まず落ち着こう。怒りを抱くのは大事

                                                                      • 一万円以下の口腔洗浄器はどれくらい使えるか実証  - 晴天の霹靂

                                                                        私が口腔洗浄器を大変気に入って使っていることは、以前にも書いているのです。 rokusuke7korobi.hatenablog.com 気に入っているというか、ひとたび使うともう「それのない暮らしには戻れない」それが口腔洗浄器。 運用としては 1,口腔洗浄器で歯間の汚れをぶっ飛ばす(給水して2回) 2,高濃度のフッ素配合歯磨き剤と電動歯ブラシで磨く 3、ぺっとしたらすすがないで終了 の手順が気に入ってやっております。 口腔洗浄器が後か先かについては人によって好みが分かれそうな気がしますが、私は口の中に食べ物の余韻が残ってるまま歯磨き剤を使うのが気持ちよくないので、先にスッキリ派です。 それから売り場で見比べた結果一番フッ素の配合濃度高かった歯磨き剤をつけて電動歯ブラシで使う。最後は歯ブラシだけ水洗いして終了。 この運用で、いつも非常に気持ち良いです。 口をすすがないで良いことは、フッ素が

                                                                          一万円以下の口腔洗浄器はどれくらい使えるか実証  - 晴天の霹靂
                                                                        • 朝顔のたくらみ - 晴天の霹靂

                                                                          ベランダに朝顔が咲いている。 7月のベランダにとって朝顔が咲くほど素晴らしいことは、なかなかないように思われる。 たったひとつのプランターに種を一袋全部蒔いてしまったせいでツル同士はぐるんぐるんに絡まり合ってしめ縄の様相を呈しているし、栄養不足のためか花も少なく小さい。 しかし、どれほどささやかであっても夏に朝顔が咲くのはこの世の最高の出来事のうちのひとつと言える。 冷たい麦茶を片手に、無印頑丈ボックスに座って盛夏の花見をする。 今朝の花はみっつ。全部向こうを向いて。 太陽に向かって伸びていく性質のせいなのだろうか、咲いても咲いても、花はつねに外を向いており、私は毎日花の後頭部ばかり見ながら茶を飲んでいるのである。 もちろん、花が咲いている事実が尊いのであって、どっちを向いていてもそれによって価値が毀損されるとは思わない。 思わないのだが、声をかけてもいっこうに振り向かないところは、どうも

                                                                            朝顔のたくらみ - 晴天の霹靂
                                                                          • 白いポッカの管理人 - 晴天の霹靂

                                                                            どうにも日本語の通じない管理会社の、愚にもつかない漏水案件にかれこれ10ヶ月ほどもつきあわされている。 そろそろ疲れてきているので、「話せばわかるんじゃないか路線」を放棄、思いつく限りいろんな見積もりをかき集めて外堀を固め、最終的な選択だけ迫る作戦へと舵を切った。 水道業者やら不動産屋やら引越し業者やら連日いろんなアポを取ってはとりどりの見積もりを乱射してもらっており、もはや管理会社よりだいぶ働いているので、管理費返還してもらうどこかこっちでお給料もらいたい日々である。 明らかに私の方が仕事できるだろ。 今日も今日とて、近隣の賃貸物件の内覧に行く。 私が最近学んだことによると、古い集合住宅に長くいる管理人さんには趣のある人が多いのである。 内覧予約の電話を入れた際に 「場所、わかりますか」 ときかれたので 「えーっと、行ったことはないんですが」 とあいまいに答えると 「白いポッカの自動販売

                                                                              白いポッカの管理人 - 晴天の霹靂
                                                                            • 梅仕事、BBユニット交換、ピアッサーふたたび。 - 晴天の霹靂

                                                                              気がつけば6月もタケナワ。 今年も、正気を保てないくらい酸っぱい梅干しを漬けてやろうとさしあたり2キロの梅を購入した。 買ってきただけで疲れたので漬けるのは後日として放置。 おかげで家じゅうたいへんに良い香りがする。 家で使っているソフトバンク光回線がたまに回線が切れるようになってきた。 なんとなくユニット交換で解決するタイプの不安定に見えるなあ、とは思ったものの、サポートセンターに電話して、あんまり詳しくない人相手にあれこれ説明するのに時間をとられると思うと億劫で二の足を踏む日々。 そんな中、BBユニットが旧型の人はそもそも問答無用で最新型に取り替えてもらえるという情報を発見した。 ns-air.net 4年ほど使い続けてる我が家はもちろん余裕で交換対象である。 ネット上の記事はだいたいどれも「サポートセンターに電話で申し込む」となっているが、ソフトバンクのマイページから3ステップ程度で

                                                                                梅仕事、BBユニット交換、ピアッサーふたたび。 - 晴天の霹靂
                                                                              • 春の小学生 - 晴天の霹靂

                                                                                信号待ちをする横断歩道の向こう側に小学生がずらっと居る。 なるほど連休前というのはたいしたもんで、全員が目を見張るほどはしゃいでいる。 それにしてもきれいに端から端まで並んでるもんだなあ、と思ったら、なんと全員「よーい、どん」の姿勢を取って信号が青に変わるのを待っているのだ。 向こうの通りにはびっしりの小学生。対するこちらはまんなかにぽつねんと立っている私ひとりだ。 君たち、ちょっと待ちなさい。おそらく君らは信号が青になった途端に一目散に走ってくるつもりでいるのであろうが、 「いったい君たちの視界に、私の存在は見えているのかっ?」 さすがに私が小学生に跳ね飛ばされることはないような気がするが、こちらが小学生を跳ね飛ばすとあっても支障がある。 なんとか間隙を縫って避けようにも、本当に端から端まであますところなくみっちり小学生は詰まっていて、元来たいして機敏ではない私をしてやりくりできる状況と

                                                                                  春の小学生 - 晴天の霹靂
                                                                                • 『破果』 ~必殺仕事以上にイチイチ突っかかる日常が爽快だったとは - 晴天の霹靂

                                                                                  ディズニープラスにうっかり加入したせいで、読書といえばマーベル・コミックばかり読みがちな昨今ではありますが、 そんな中、平行して手にとった韓国ノワール小説『破果』が面白かったです。 破果 作者:ク ビョンモ 岩波書店 Amazon 高齢女性の殺し屋という主人公の設定が斬新だと話題になっていたのは気付いていたのですが、朝日新聞に載った著者インタビューを見たときに 「これはとりあえず買っておこう」 と思ってダウンロードしていたのでした。 digital.asahi.com インタビューの中の「女性であり高齢であることは二重の意味で社会から疎外されていること」という表現があるのが大変心に刺さったのです。 そういうゼラチン風呂みたいなジトっとしたものを、エンタテインメント小説の言葉で表現するとどんなになるものか。 私の周辺にも凝っているじっとりしたやつを、どうぞばっさりやってくれ。 年配の女性が請

                                                                                    『破果』 ~必殺仕事以上にイチイチ突っかかる日常が爽快だったとは - 晴天の霹靂