あの子はどこの大学に行った。どこどこに就職した。離婚して戻ってきた。そんな田舎ならではのしがらみは、小さなコミュニティが助け合って生きていくために、ある意味必要だったのかもしれません。そんな必然の積み重ねで敷かれた、田舎の常識というレール。そしてそこからはみ出した男、高橋 優。 かつて嫌で仕方なかったそのレールに、いまは感謝していると話す彼は、何を思い秋田を出て、いまどうして秋田に愛を注ぐのか。 秋田で感じた様々は「秋田」特有のことというより「世間」だと思ったと話す高橋 優。彼の言葉は、いま地方で暮らす人たちにとって一筋の光になるような気がします。 今年は「大曲の花火」で有名な大仙(だいせん)市での開催が決まった高橋 優 主催の野外音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES 2019」(以下、ACMF)。その開催にあわせて毎年制作している秋田県PR冊子『秋田キャラバンガイド』取材の