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  • 真っ赤な嘘と統計学 -名古屋 studyから読み解くメディアのワクチン疑似相関論- - 理系だもの

    今年もインフルエンザワクチンの季節がやってきた。 今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、ワクチンというものに対する関心が高まっていると思う。 こういう話をすると必ずワクチンは危険だから接種してはならないとか、ワクチンは効果ない上に危険だが、政府が金儲けのためにそれを隠しているとかいう都市伝説テラーと呼ばれる人が登場する。 彼らはどうやら、弱毒化したウイルスによって免疫を獲得するくらいなら有毒なウイルスによって免疫を獲得したいようだ。 そして彼らは感情論だけではなく、それっぽい数字データを出して来たりする。その数字データだけを見ると彼らの主張というのは一見的を射ているように見える。 しかし、それと科学的に適切かどうかはまた別の話。 疑似相関というワードを聞いたことがあるだろうか? 凶悪犯罪者の95%がパンを食べたことがあるからパンを食べることと凶悪犯罪には相関がある。もっと極端に言う

      真っ赤な嘘と統計学 -名古屋 studyから読み解くメディアのワクチン疑似相関論- - 理系だもの
    • 量子化学:量子論の夜明け(前期量子論) - 理系のための備忘録

      量子論の夜明け(前期量子論) 物理化学Topに戻る ✎時代背景~黒体放射の問題~ 時は19世紀後半、所はヨーロッパ、とりわけドイツでは鉄鋼業が盛んであった。軍事国家として成長し続けてきたプロイセン王国では1862年、鉄血政策の名で知られるビスマルクが宰相に就任し、富国強兵策の一環としてドイツ帝国は工業化を一段と推し進めていった。 量子力学の萌芽はこの時代まで遡る。 良質の鉄を生産するには溶鉱炉の温度を正確に知る必要があった。従来は熟練の技術者の経験に基づいて溶解した鉄の発する光の色から溶鉱炉内の温度を見積もっていたが、これでは正確な温度は測定できなかった。そこで物理学者は鉄が発する光の色(正確に光の波長)で溶解した鉄の温度を測定しようと試みた。 1859年、プロイセン出身の物理学者であるキルヒホッフは、黒体輻射場のボルツマン分布は温度にのみ依存することを明らかにした。温度$T$の物体はある

        量子化学:量子論の夜明け(前期量子論) - 理系のための備忘録
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