天保6年土佐の富裕な郷士坂本家に生まれる 坂本龍馬は1836年の11月15日、土佐の郷士(ごうし)坂本八平(さかもとはちへい)の次男として生まれます。長男は権平、姉は千鶴(ちづる)、栄(えい)、乙女(おとめ)がいて龍馬は末っ子でした。元々、坂本家は商家で質屋、造り酒屋、呉服商を営み郷士株を買って侍身分になりました。竜馬というのは通商で諱(いみな)は直陰(なおかげ)、後に直柔(なおなり)と改めています。 漫画などでは、寝小便垂れのアホの子として描かれますが、寝小便については、当人が手紙で認めているものの、具体的なアホエピソードはないようです。ただ、実母が龍馬10歳の頃に病死しており、その精神的ショックで寝小便や、学問に身が入らないという事はあったかも知れません。主な教育は姉の乙女が引き受け龍馬を鍛えましたが、実は龍馬の視野を広めたのは漫画にはあまり出ない、父八平の後妻、伊与の前夫の実家、川島