名ギタリストにはそのプレイを象徴するギターモデルがあるように、トラックメイカーのなかにも、キャラクターやアイデンティティと直結する機材を持つ人がいる。 常に型破りでありながら、聴き手を選ばない不思議な味わいのあるトラックを作り続けてきた食品まつりa.k.a foodman。 彼の傍には、いつもKORGのサンプラー「ELECTRIBE ESX-1」という愛機がいる。 各メーカーが小型かつ多機能、高音質のグルーヴボックスの開発を競うように売り出している今、スペック面だけを見れば時代遅れのその機材を、なぜ使い続けるのか。 デジタル機材とのプリミティブで愛に溢れた関係性と、そこで生まれるクリエイティビティについて大いに語ってもらった。 制作とライブにおける、ESX-1の使い方 食品まつりさんのライブセットといえば、ELECTRIBE ESX-1(以下、ESX-1)一台、またはそこにラップトップやサ