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J.G.バラードの検索結果1 - 2 件 / 2件

  • J.G.バラードの不毛の癒し 『ミレニアム・ピープル』ほか - もう本でも読むしかない

    J.G.バラードは何も信じてないから信用できる イギリスのニュー・ウェーブSFを代表する作家とよく言われるジェームス・グレーアム・バラードことJ.G.バラードは私の一番好きな小説家の一人なのだが、どこが好きかと言われると説明しづらい。 SF作家ではあるものの、時代を追うごとに小説の舞台が現実の世界に近づいて、出来事も特にSFではなくなってくる。(この辺はウィリアム・ギブスンもそう) たぶん一番有名なのは世界がどんどん結晶化していく『結晶世界』(1966年)だと思うが、その数年後の『クラッシュ』(1973)ではすでに単なる交通事故に興奮する人の話になってるし、最近トム・ヒドルストン主演で映画になった『ハイ・ライズ』(1975)も単に高層ビルに住んでる人が排他的なコミュニティを作るだけの話だ。もちろんそれが好きなのだが。 とにかくバラードの小説を読んでいると深い安心感を覚える。それはたぶん、作

      J.G.バラードの不毛の癒し 『ミレニアム・ピープル』ほか - もう本でも読むしかない
    • 結晶世界 - J・G・バラード/中村保男 訳|東京創元社

      SF > SF 創元SF文庫 判型:文庫判 ページ数:246ページ 初版:1969年1月10日 ISBN:978-4-488-62902-1 Cコード:C0197 文庫コード:SF-ハ-2-2 装画・装幀:松林富久治 【星雲賞受賞作】 医師サンダースは、一人の人妻を追ってマタール港に着いたが、そこからの道は何故か閉鎖されていた。翌日、港に奇妙な水死体があがる。死体の片腕は水晶のように結晶化していた。それは全世界が美しい結晶と化そうとする無気味な前兆だった。鬼才バラードを代表するオールタイムベスト作品。 英国を代表する作家。1930年、上海生まれ。「人間が探求しなければならないのは、外宇宙(アウター・スペース)ではなく、内宇宙(インナー・スペース)だ」として、SFの新しい波(ニュー・ウェーブ)運動の先頭に立った。終末世界を独自の筆致で美しく描き出した〈破滅三部作〉と呼ばれる『沈んだ世界』『燃

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