ビルや工場等の設備管理の現場では、機器等の不具合を人間が微小な異音を聞き分けながら確認しており、熟練技術者の経験を必要とする。一方で、熟練技術者の高齢化や、入職者の減少など、設備管理業界の人材不足が課題であった。今回の開発が実現すれば、設備の安定稼働、設備管理の省力化、点検業務の非属人化による安定した品質の提供につながるという。 今後は、採択企業との実証実験や事業展開の検討を行い、2021年3月の成果報告会をもって、事業化に向けた本格的な開発段階へ進むかどうかを判断する。 関連記事 高砂熱学イノベーションセンターが「CASBEE」の最高Sランク取得、エネ収支ゼロの「ZEB」も視野に 2020年1月に竣工した高砂熱学工業のイノベーションセンターが、「CASBEE-ウェルネスオフィス」の最高評価「Sランク」を取得した。同センターは、設計1次エネルギー消費量で91%の削減によりBELSの「5スタ