1980年代、実験的なポピュラー音楽を次々とリリースし、後の音楽に大きな影響を与えたZTTレコード。関係者がそのストーリーを、英Classic Pop Magazineの特集で振り返っています。 ZTT(Zang Tuum Tumb)レコーズは1983年に設立され、音楽プロデューサーのトレヴァー・ホーン(Trevor Horn)が音楽を管理し、トレヴァーの妻であるジル・シンクレアがビジネスを担当、そしてNME誌のジャーナリストだったポール・モーレイがマーケティングを担当することで始まりました。 設立当初、レーベルが誰も契約できずに苦労したと、当時のエンジニアで、後にアート・オブ・ノイズ(Art of Noise)を結成するゲイリー・ランガンは振り返っています。 「ある日の午後、トレヴァーを車でマスタリングセッションに送ったとき、彼は“ああ、神様、レーベルを始めるのにバンドが必要なんです”と