1990年代カルチャーとして忘れられないのがCD-ROMマガジンです。まだインターネットが従量制課金で、大きいサイズのソフトウェアをダウンロードするのに時間がかかって大変だった頃、CD-ROMという大容量メディアの力は大きく、CD-ROMからインストールすれば実質無料じゃん!と、みんなありがたく買い、使っていました。 それ以前はフロッピーが付録のパソコン雑誌がありましたが、所詮収録できる容量は1.4MB程度。CD-ROMの約650MBに敵うわけはないのです。桁が違う! 雑誌編集部的にも、CDはプレス代金がそこまで高くないので、締切が早くなるのを除けば、1990年代には悪くない投資でした。 ただ、2000年代前半にADSLが普及し、定額でそれなりの通信速度を獲得し始めると、みんなダウンロードが大変じゃなくなったためにCD-ROM付きを選ぶ理由はなくなり、廃れていきました。「ページがめくりにく