オフ・ブロードウェイ公演を経て、1996年4月にブロードウェイで幕を開けた『RENT』。プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』をもとに、NYイースト・ヴィレッジに生きる若者たちの姿をビビッドに描き、ピュリツァー賞やトニー賞などに輝いた、ロック・ミュージカルの金字塔だ。ブロードウェイでは2008年9月まで、12年にわたってロングラン上演を行い、計5124公演を記録。2006年に映画化もされた同作。日本では1998年に初めて日本語上演版(主演:山本耕史)が行われて以降、来日公演も幾度となく開催。そして、2024年夏、初の日米合同のキャストで上演される『RENT』が誕生することが決定した。 1996年、7年の歳月をかけて、『RENT』の作詞・作曲・脚本のすべてを一人で手がけたジョナサン・ラーソンは、待ちに待ったオフ・ブロードウェイプレビュー公演初日前夜、大動脈解離により、35歳の若さでこの世を去って