楽天モバイルに割り当てられることが決まった5G(第5世代移動通信システム)向け1.7ギガヘルツ帯周波数。わずか1枠に対して4社が競り合ったものの、落選した他社は悔しがる素振りを見せていない。むしろ、本命は現在議論中のプラチナバンド再配分問題だ。こちらは楽天モバイルの要望が一歩退けられ、一進一退の攻防が続く。 過去の募集時には申請者が現れず 総務省は2021年1月から2月にかけて5G向け1.7ギガヘルツ帯1枠の申請を募集し、楽天モバイルのほか、NTTドコモ、KDDI(沖縄セルラー電話)、ソフトバンクの4社が申請していた。総務省は審査の結果、楽天モバイルに割り当てると4月14日に発表した。 楽天モバイルが獲得した決め手は、総務省が今回の審査項目として新たに加えた「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」(2020年10月公表)への取り組み状況だ。楽天モバイルは、このアクシ