こんばんは。Sagishiです。 今回は、「日本語はラップに向いてない言語だ」という『俗説』について書いていこうと思います。 「日本語はラップに向いてない」つまり「日本語はrhymeするのに適さない言語だ」という意味の主張ですね。これは本当によく主張される言説です。ネットでもフィジカルの本でも、よく見かけます。 それこそ『マチネ・ポエティク詩集』(1948年)が出版されて以来、実に80年近くもこの「同語反復」は続いているといえます。直近で読んだ本だと川原繁人『言語学的ラップの世界』(2023年)にもそれに類するような記載があり、同じ主張が再生産され続けています。 しかし、「日本語はrhymeするのに適さない言語だ」という主張は、それがなんども繰り返される割には、科学的・学術的な根拠が明確ではありません。「その主張が正しいのか」をだれも検証・証明していない状況です。 この記事では、そのような