サッカー界におきた未曾有の事件は、すでに風化しつつある。4月11日、ドイツのボルシア・ドルトムントの選手たちが巻き込まれたバスの爆発事件だ。様々な憶測がうずまくなか、犯人もわからないままに試合は翌日に延期されただけで実施された。 その中にはもちろん、香川真司がいた。あの日、何が起きて、どんなことを感じたのか。そして、事件から1カ月近くがたった時点で、何を考えているのか。ドルトムントの練習場から帰る香川を直撃して、話を聞いた。(スポーツライター ミムラユウスケ/Yahoo!ニュース 特集編集部)
ブンデスリーガ第27節、ドルトムント対ハンブルガーSVは平日のナイトゲームだった。キックオフの20時の空はまだ明るく、シーズンが終盤に向かっていることを感じさせる。すでにドイツではサマータイムが始まっており、日照時間は格段に長くなった。 香川真司にようやく今季リーグ戦初ゴールが生まれたのは、そんなシーズンも押しつまった時期の一戦だった。 ハンブルガー戦で今季リーグ戦初ゴールを決めた香川真司「よかったですけど、でももっと、(シーズン)ラストで取っていきたいと思っています」 ここまで公式戦ノーゴールだったわけではない。ドイツ杯では1回戦トリール戦で2得点を挙げている。ただし相手は4部のチームだからカウントに値しないだろう。チャンピオンズリーグ(CL)でもホームのレギア・ワルシャワ戦で2得点を挙げているが、この試合でチームが挙げた8得点のうちの2得点だった。 だからこそ、ハンブルガー戦のゴールは
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く