ここまで延々とオタクと萌えとセクシャリティについて書いてきたが、様々な 角度から考察した限り、第三世代以降に属するオタク達の少なからぬ割合が、 心的傾向(精神病理)として劣等感や自己不全感を隠し持っているとみなされた。 “萌えキャラの特性”“No!に耐えにくい心性”“発動する防衛機制の観察”、 そして“萌えという営みの特徴と、彼らの萌えへの親和性”など、どこを見ても も萌えオタ達の劣等感・自己不全感を肯定こそすれ否定するものではなかった。 この劣等感や自己不全感が醸成していく背景はこちら等を参照して頂くとして、 今回のテキストでは、それらの劣等感や自己不全感を解決する一方法として、 脱オタという手法を再考してみたい。 ・“真に”脱オタが成功した暁には 真に脱オタが成功した時、オタク達は一体何を手にするのか? 初期の脱オタサイトが目標とした、服飾上のハンディキャップ改善が彼らの最終 ゴールで