銭湯で男子中学生の下半身を触ったとして、強制わいせつ罪に問われた大阪市立相生中学校教諭の斎藤剛志被告(28)の判決で、大阪地裁堺支部(武田義徳裁判長)は11日、無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡した。 男子中学生の証言について「他人のそら似の可能性を否定し難い」と判断した。 武田裁判長は、男子中学生が証言した犯人像は「ありふれたものにすぎない」と指摘。銭湯に設置された防犯カメラの映像でも犯人と考えて矛盾しない人物が複数いるとして、「被告を犯人と認めるには合理的な疑いが残る」と結論付けた。 斎藤被告は2016年5月29日夜、大阪市住之江区の銭湯で、当時13歳の男子中学生の下半身を触ったとして起訴された。