岡山市の市立中学校の修学旅行代金をめぐり旅行会社5社が価格カルテルを結んだとして、公正取引委員会は10日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで近畿日本ツーリスト、東武トラベル、トップツアー(いずれも東京)の3社に排除措置命令を出した。 残るJTB中国四国(広島)と、日本旅行(東京)は、調査開始前にカルテルの事実を事前申告したため、排除措置命令の対象から除外した。 公取委によると、07年4月から今年1月までの間、同市内の市立中学約40校が計画していた修学旅行の代金について、競争による受注価格の値崩れを防ぐ目的で、5社の岡山支店幹部らが価格を取り決めていた。 中学校の修学旅行は毎年度5〜7月ごろに3年生が参加。大半は沖縄・九州方面の2泊3日コースで実施しているという。生徒が1年生の時点で業者を決めるのが通例で、業者から見積もりを取り、各校ごとに発注先を決めている。 3社は、不服があ