2008年4月、読売の販売店であるYC水呑(広島県福山市)の窓ガラスが割られ、顧客情報が持ち去られたとみられる事件が発生した。情報管理者である店主に無断で侵入したのは、なんと読売側と結託した警察官だった。真相を解明すべく元店主が情報公開を求めたところ、大半が黒塗りになった書類が出てきた。後ろめたいものがなければ公開できるはず。背景を探ると、警察と新聞社の癒着関係が見えてきた。 ◇黒塗りの書類 最初に窓ガラスを割ってロックを解除し、窓からYC(読売新聞販売店)の店舗に入ったのは、派出所の警官であるという複数の証言がある。これが事実だとしたら、警官と読売の共犯だ。その警官は、店舗の内側からドアの鍵を外し、表で待ちかまえていた読売関係者を、中へ入れたという。 しかし、この事件についての情報を福山西警察署(広島県)が開示しないため、この件に関する警察の公式記録は分からない。窓を壊された元販売店主が