三重県熊野市の民家で昨年6月、会社員、渡辺修子さん=当時(47)=を殺害し現金を奪ったとして、強盗殺人罪などに問われた住所不定、無職少年(19)に対し、津地裁は9日、求刑通り無期懲役を言い渡した。 判決理由で山本哲一裁判長は「被害者の生存を装うメールを被害者家族に送るなど、隠蔽(いんぺい)工作を重ねており悪質」と指摘。強盗目的ではないとする弁護側の主張については「経済的に困窮しており、犯行直後に金を奪っていることなどから強盗目的と認められる」とした。 判決によると、少年は渡辺さんの三女の交際相手で渡辺さん方に同居していた。昨年6月23日夜、包丁で渡辺さんの首などを刺し、ダンベルで頭を殴って殺害し現金約10万8000円を奪った。