上海の大手旅行会社・上海錦江旅游有限公司(中国旅行業界で2005年度4位)の楊東さんも、「2007年の弊社旅行取扱数の伸び率トップは日本」と胸を張る。「私は韓国や東南アジア、オーストラリア地区のアウトバウンド(海外旅行)の担当を兼ねていますが、今後いちばん将来性がある旅行先は日本だと思っています」。そう断言する。 上海が反日デモの舞台となったのは2005年だ。ついこの間のことなのに、それが行きたい国の最有力候補とは……。彼らは急に心変わりでもしたのか。正直、首を傾げざるをえないものがある。10数年前のように、金を稼ぐのが目的で来日したがっているのではない。日本の旅行を楽しみたいといっているのだ。これはどういうこと? 今回はそんな疑問を現地の旅行業関係者にぶつけながら、上海のレジャーシーンの主役たる海外旅行者の実像について迫ってみる。 まず、楊東さんの話の続きを聞こう。彼のオフィスは上海市中
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