英領ガーンジー島は、フランスのノルマンディー地方の北東の沖合に位置していて、ロンドンからはプロペラ機で45分くらいの距離にあります。伊豆大島を二回りくらい小さくしたくらいの面積に6.5万人(ちなみに伊豆大島の7倍くらいです)が暮らしています。もともとは酪農くらいしか基幹産業がなかったようなのんびりとした雰囲気の島で、4年程前に初めて訪れた時にも人間と牛と自動車とヨットの数が同じくらいなのではないかという錯覚を覚えたほどです。しかし、最近のこの島の変貌には目を見張るものがあります。聞けば、ここ3年くらいの間に人口は1割以上増加しているそうです。 金融関係の方ならご存知かもしれませんが、ガーンジーはいわゆるオフショアセンターで、OECDからもタックスヘイヴン(租税回避地)に“認定”されています。世界的なファンド・ブーム(この何とも安易なネーミングは好きにはなれませんが・・・)の恩恵もあって、今