◇セ・リーグ 巨人5―4阪神(2011年4月20日 甲子園) 幸運の女神はどこまでも巨人にほほえんだ。1点を追う8回無死満塁。長野の打球が阪神・新井のグラブをはじいた。捕球すれば併殺確実のボールは、三塁ファウルゾーンを転々。逆転の2点二塁打となり、長野は「ミーティングでも紙一重の試合が続いているからということだったのでよかった」と笑った。 この回、内野安打3本が絡み3得点。先頭の小笠原がボテボテの遊ゴロで全力疾走。つまずきながら一塁に駆け込むと2000本安打にあと6本と迫る内野安打になった。阪神側からクレームがついたきわどい判定だった。長野の適時打に続き、無死二、三塁からの亀井の打球も、猛ダッシュした新井の目の前でストップ。三塁適時内野安打となった。 連敗中の悪い風向きが突然、変わった。7回だ。2番手・内海が鳥谷に勝ち越し左犠飛を許しさらに一、三塁。ブラゼルの二塁後方への飛球を脇谷が