2006年12月以来、国内外で発売されている市販のBDタイトル。これらの作品が制作されるまでには、映画などの映像からディスクに収録するためのオーサリング工程が存在する。今回はこのオーサリングの中で、映像をディスク向けに圧縮する「エンコード」にスポットを当てる。 今回訪れたソニーPCLは、国内のコンテンツベンダーを中心としてアニメや映画などのBD-ROMオーサリングを手がける一社だ。DVD時代のオーサリングはもちろんのこと、BD-ROMの黎明期には映像圧縮コーデックのMPEG-2を使ったエンコードを手がけ、現在では高画質な映像圧縮に欠かせないと言われているMPEG-4 AVC(以下、AVC)を使ったエンコードも手がけている。今回はMPEG-2からAVCへとコーデックが進化したことによる画質の違いを中心に、BD-ROMオーサリングの最新事情を取材した。 BD-ROMのAVCタイトルのエンコード