再びご無沙汰でした。連載原稿や飛び込みの締め切りの合間に書いていたらいつの間にかこんなに時間がたってしまいました。 それから国立さんアドヴァイスありがとうございました。設定変えてみました。 では。 1 実は僕の場合極めて珍しいことなのだが、この文章は締切日が決まっていないのに書き出されている。なぜかというと目の前で非常に興味深いことが起きており、にもかかわらずこのまま放っておいたら僕のヤクザな記憶力から考えて事の細部はきれいさっぱり忘れてしまうだろうと思えるからである。 何が起こっているのかといえば、オタクの恋である。しかも三次元での、つまりは現実の恋である。こういうのを身近なオタクたちは「リアルが充実している」略して「リア充」という。 事の発端は、Sさんというひとりの女子高生がアルバイトとして店に入ってきたことだった。15歳。去年までは中学生だ。際立って美人というわけではないが、それなり