ディスコ関家社長が語る「学び直しで最も重要なこと」
「残念なリスキリング 成果が出ない勘違い5選」を読んで 今までにないほど、日本企業のリスキリング熱が高まっている。政府も「人への投資」につながる重要施策であると、今後5年間で1兆円を投じて支援する。だが、多くの企業はリスキリングの目的や狙いをはき違え、誤った制度にしてしまっている。社員に何を学ばせ何を目指すのか、経営戦略と結びつけ明確に説明できる企業はほとんどない。これでは技術革新やビジネスモデルの変化に対応できないと有識者は警鐘を鳴らし始めた。 ～日経ビジネス8月21日号特集～ 社員の力を生かすために本当に必要なこととは何だろう。この記事を読んで、改めてそう考えた。私自身は「リスキリング」という言葉があまり好きではない。個人がそれまでに培ったスキルを否定し、「あなたは学び直しが必要だ」と言っているようなニュアンスを感じるからだ。 肝心なのは、社員のスキルを入れ替えるのではなく、増やしてい
5年で純利益2.2倍のディスコ 原動力は「超自律社員」
山下さんの本来の所属部署は本社法務部。多様な契約書の作成をサポートし、書類のチェックにも一部携わっているという。そんな本社スタッフが、ディスコでは生産が繁忙になると続々と工場に入っている。しかも、社命ではなく、募集をするとあちこちから手が挙がるのだ。生産ラインが忙しくなり出した20年ごろから支援は本格化し、ピークの21年夏には本社を中心に200～250人が工場に入った。工場の従業員が約650人だったから全体の4分の1を占めたほどだ。 繁忙の工場に、他の工場からライン従業員が支援に行くことは、製造業では珍しくはない。だが、本社を中心にこれほどの規模で、しかも「おおむね1年程度、2年という人も珍しくない」（明整一朗・製造本部副本部長）というほどの長期となると極めて珍しい。
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従業員満足度の低下要因は「人間関係」、ディスコの改善策は
