【特出すべき点】 2012年の経営状況は、赤字(売上高営業利益率▲21%)。 1941年に日本初のステンレスパイプを製造販売したのが老舗メーカーで、「特殊鋼の溶接技術」をはじめ匠の技術をもっていたが、マネジメントができていない状態だったそうです。 その状況で、現社長の石川昌弘さんが着任。社内改革を進め、現在では製品世界シェア70%の超高収益企業となっています。2つの事を順番にとりくんでいます。 (1)はじめに“ゆるい会社風土”をたたき直す 社長曰く「“ゆるい会社風土”で、環境変化を理由に決めたことをやりきらない、結果に責任を負わない体質でした。私には“難破船”のように見えました。まずは、決めたことをきちんとやる経営体質改善に取り組みました。バランススコアカードを中小企業向けにカスタマイズして“戦略課題大工程表”を作りオンリーワン・ナンバーワンになるための戦略課題を確実に実行しました」(1年