例えば、LiDAR(Light Detection And Ranging)を活用して周囲環境を認識しながら走行するSLAMは、配車や整列、車庫入れなど柔軟な動作が求められる環境に適した走行方式である。一方でSLAMは周囲環境の変化に弱いというデメリットがある。資材や設備のレイアウトが変わると自機位置を見失い、想定ルートから逸脱する可能性もある。そのため、実機運用開始から1~2週間程度経過して、走行環境内が変化した場合は、再度走行環境のマップを作り直さなければならない可能性もある。 ライントレースの場合は、AGVを指定のルート上で高精度に走行させられるが、走行ルートが固定化される上、ルートの再設定にも手間が掛かるというデメリットがある。2次元コードを読み取って走行するランドマークは、コード自体は安価かつ手軽に設置できるものの、アスファルト路面などに貼りづらいのが難点だ。 これらのデメリット
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