ヴァーチュが2010年3月に発売した「シグネチャー吉祥」の「南天」。1台2000万円で、世界限定4台だった 携帯電話端末大手ノキア(本社:フィンランド)が日本で展開していた高級携帯電話機「ヴァーチュ」の販売事業と通信事業から撤退する。ドコモから通信回線を借りる「MVNO」(仮想移動体通信事業者)方式で通信サービスを提供していたが、8月31日付けで終了する。東京・銀座の直営店は7月31日に閉店し、端末の販売も終了している。利用者数などは公開しない。 ヴァーチュはノキアの一部門で、世界で高級端末の販売をしている。日本では2009年2月、直営店をオープンし、携帯電話機販売と通信事業を始めた。貴金属を使い、1台67万~600万円という端末価格と、携帯端末メーカーとして国内で初めて通信事業を手がけたことが話題を呼んだ。 撤退の理由について、ヴァーチュ日本事業部(東京都目黒区)は、スマートフォンへの移