アキバ好きの一方、「勝ち組」に反感を持っていた加藤智大容疑者は、神戸連続児童殺傷事件の少年と同い年の「酒鬼薔薇(さかきばら)世代」に属する。秋葉原を歩く同じ25歳は事件をどう見ているのか。11日、アキバにいた男女に話を聞いた。 「私達の世代は小さいころからテレビゲームで遊んでいた。だからコミュニケーション下手ではあるだろう」。フリーターの朝霞琉架(るか)さんは、自分たちの世代をそう話す。 容疑者が書き込んだとみられる携帯サイトは孤独感に満ち、コミュニケーション下手だったようだ。「寂しかったんでしょうね。かわいそうだとは思うけど共感はできない」。サイトの書き込みを読んだ朝霞さんの感想だ。 容疑者の“心の闇”を物語る書き込みに共感している人は、ほとんどいなかった。「なぜここまで悲観的になるのか、全然理解できない」。秋葉原で飲食店を経営する女性は首をかしげる。 インターネットを身近に感じて育った