テレビアニメなどで活躍する声優・池沢春菜さんのホームページの掲示板に名誉を傷つける書き込みをしたり、面会を迫る電子メールを送ったりしたとして、名誉棄損の罪とストーカー規制法違反に問われた盛岡市、無職佐々木潤被告(28)の公判が13日、東京地裁立川支部(毛利晴光裁判官)であった。 検察側は「犯行は悪質」として懲役1年6月を求刑、弁護側は無罪を主張して結審した。 論告で検察側は、名誉棄損について「不特定多数が閲覧できる電子掲示板に、一見して中傷と分かる書き込みをしている」などと指摘した。一方、弁護側は「被害者の証言は信用できないほか、恋愛関係にあったのでストーカー行為などにあたらない」などと訴えた。 起訴状では、佐々木被告は昨年2月、掲示板に「俺と結ばれました」「気分で物事を言うほら吹き」などと書き込み、「盛岡まで来てよ、一人で」などと、16回にわたって電子メールを送信したとされる。