菅直人新首相は、就任にあたっての記者会見を行いました。 私は政治の役割というのは国民が不幸になる要素、あるいは世界の人々が不幸になる要素をいかに少なくしていくのか、“最小不幸の社会”を作ることにあると考えております。 もちろん大きな幸福を求めることは重要でありますが、それは例えば恋愛とか、あるいは自分の好きな絵を描くとか、そういうところにはあんまり政治が関与すべきではなくて、逆に貧困、あるいは戦争、そういったことをなくすることにこそ、政治が深く力を尽くすべきだとこのように考えているからであります。 菅首相のこの言葉は、ベンサムの「最大多数の最大幸福」をもじったものでしょうが、人間にとっての幸福とは、“豊かさ”の中にあるのであって、“最小不幸の社会”の中にあるものではありません。 菅政権が続く限り、日本は貧しさを分け合うだけの、社会主義国家になっていくでしょう。 (中略)日本の財政状況がこれ