携帯電話用の釣りゲームを模倣され著作権を侵害されたとして、インターネットソフト開発会社のグリー(東京都港区)が、同業のディー・エヌ・エー(渋谷区)などにゲームの配信差し止めと約3億8300万円の賠償を求め、提訴していたことが分かった。東京地裁(阿部正幸裁判長)で10日、第1回口頭弁論が開かれ、ディー社は全面的に争う姿勢を示した。 訴えによると、グリーは07年5月から、会員がコミュニティー型サイトで情報交換できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「GREE」で、携帯電話向けに釣りゲームの「釣り★スタ」を配信。ディー社は今年2月から、同じく「モバゲータウン」で「釣りゲータウン2」を配信している。 グリーは「魚の引き寄せ画面に3重の同心円を用いるなど各画面の内容や全体の構成が酷似しており、著作権侵害に当たる」と主張。類似ゲームで顧客を奪われ、損害を被ったと訴えている。 ディ