高速道路の大幅な割引が始まった今春以降、高速道路を走行中に燃料がなくなった自動車から日本自動車連盟(JAF)に出動を求めるケースが急増している。割引で利用者が増え、渋滞が多発した影響という。景気低迷で高速道のガソリンスタンドが減っていることも、追い打ちをかけているようだ。 「予想外の渋滞でガソリンがなくなってしまった」「なんとかパーキングエリアまでたどり着いたが、次の給油所までもちそうもない」。JAFには4月以降、高速道を走行中の会員からのこんな連絡が相次いでいる。 いまのところガス欠による事故の報告はJAFに寄せられていないが、走行中に本線で止まれば追突される恐れがある。故障などで路肩に停車中の車が追突された例は過去にあり、極めて危険だ。 JAFによると、燃料切れによる出動はここ数年、減少傾向にあった。ところが、高速道で「一律千円」の割引が始まった3月末以降、状況は一転した。4月は