とある中堅食品メーカーの宣伝部に勤務するB子さんは、新製品発表へ向けての戦略会議で、web対策についての意見を求められました。 「……したがって、日本語も含めた(商品名).jpのドメインを取得して、プロモーションサイトを構築してはと思うのですが」 「『まずは検索を!』って広告にも出すんだし、どうせググるんだから関係ないんじゃないの?自社サイトの中で問題ないでしょう。その分の費用は検索エンジン対策にまわすべきだよ」と上司。 「ですが……」 結局押し切られて新製品の発表を迎えます。しばらく後、B子さんが経過を調べようと新製品について検索したところ……。 SEOが功を奏して、トップには思惑通り自社の新製品ページがヒット。しかし、その下には新製品と競合他社製品を比較するレビューサイト、さらにその下には辛辣な感想が綴られた掲示板の投稿やブログがぞろぞろと。好意的な意見もありますが、これでは埋もれてし