知っている人は当たり前なネタですが、知らないと素通りしてそのままにしてしまいそうなネタです。 多くの言語に Round() 関数が用意されていますが、これは四捨五入する関数ではなく、「丸め」る関数です。 名前のまんま。 実は私、最近まで「丸め」とは「四捨五入のコンピュータ系方言」くらいに思っていたのですが、実は違いました。もっと広い言葉です。 まず、「丸め」とはある精度以下の数値情報を捨てる処理のことで、「四捨五入」を含みます。他に少なくとも切り上げ、切捨て、そして今回話題にする「偶数丸め」があります。(もっとあるかも知れません) 「偶数丸め」は IEEE 754 で定められており、JIS や ISO にも同じ規定があります。 多くの Round() 関数の挙動もこの IEEE 754 に則った「偶数丸め」です。 「偶数丸め」は四捨五入とほぼ同一ですが、次の1点が違います。 「丸め単位の丁