国内の京都大再生医科学研究所が作製したES細胞(ヒト胚性幹細胞)を アメリカのカリフォルニア大アーバイン校に無償提供する計画が、 4月20日に文部科学省の研究専門委員会で承認されたとのニュースが 2011年4月21日(木)にございました。今回の日本の国内で作られた ヒト胚性幹細胞を海外に分配するのは、2007年の指針改正以来、 初めてとのことです。分配の理由は、共同研究の一環としてだそうです。 基礎研究用として提供し、提供したES細胞の使用期限は、 2013年10月までとするとのこと。ES細胞(ヒト胚性幹細胞)と言うのは、 万能細胞とも呼ばれていて、血液や神経細胞、内臓や肝臓など、 人間のありとあらゆる細胞組織になる可能性があるものです。 ただ、現在は倫理的な問題もあり、ヒト胚性幹細胞の臨床応用は、 まだ厚生労働省などで検討中で、日本ではES細胞を応用した分野は、 あまり研究は進んでいない