日本のトップ種牡馬アグネスタキオンが22日、繋養(けいよう)先の北海道・早来の社台スタリオンステーションで急死した。11歳だった。死因は確認中。競馬サークルに与える衝撃は大きそうだ。この死による損失額は、ざっと50億円以上に上る可能性がある。 この世に遺したのはわずかに8世代。現役のダービー馬ディープスカイ、グランプリホースのダイワスカーレットなどを出しており、昨年はリーディングサイヤーに輝き、日本競馬史上最高の評価を得た父サンデーサイレンスの待ち望んだ後継馬だった。 祖母アグネスレディーはオークス馬、母アグネスフローラは桜花賞馬、兄アグネスフライトがダービー馬という超が付く良血馬。皐月賞まで4連勝し、そのまま引退を余儀なくされたが、ジャングルポケットやクロフネという強豪を破っており、3冠は間違いないとも言われた。引退後も18億円という巨額のシンジケートが組まれたくらいで、期待の大きさを示