はじめに これはLinux Advent Calendar 2015 3日目の記事を2016/2/2に編集したものです。 Linuxにおいてシステムの物理メモリが枯渇したOut-Of-Memory(OOM)という状態になった際の挙動について説明しています。OOMに関連が深いsysctlパラメタを紹介するとともに、カーネルの内部論理についても触れました。 本記事に記載されているファイル名は、とくに断りが無ければカーネルソースのトップディレクトリからの相対パス名です。調査に使用したカーネルバージョンは4.3です。 本書は話を単純化するために、細かい動作論理については説明を省いていることをご承知おきください。また、本書の中に誤りを見つけたかた、および、私が追いきれなかったソースについての詳細をご存知のかたは、指摘していただけると助かります。 Out-Of-Memory(OOM)とOOM-kill
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