そうめんを早朝の寒気にさらす「門干し」。播磨の冬の風物詩として知られるが…=2010年12月、たつの市神岡町 西播磨特産の手延べそうめん「揖保乃糸」を生産する兵庫県手延素麺協同組合(たつの市)が、東京電力福島第1原発の事故を受け、屋外でそうめんを干す伝統的な「門干し」を自粛していることが27日、同組合への取材で分かった。放射能汚染に対する消費者不安に配慮した措置という。同組合は「西播磨に放射能の問題があるとは思わないが、少しでも安心してもらおうと思った」と説明。専門家からは「過剰反応ではないか」との指摘も出ている。 同組合では、たつの市や宍粟市などの約470軒で、10月から翌4月末まで手延べそうめんを製造。年間の生産量は2万トンに上る。 かつては軒先で寒風にさらして乾燥させていたが、近年は屋内の扇風機で乾燥させる製法が主流になっている。しかし、今でも約100軒の製造業者が、30分程度外気に